「お客様の想いをカタチに」
July/August 2022
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冷凍食品の今
本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことを「フードロス」といいます。日本でのフードロスは年間522万t、1人当たり年間41㎏、1日お茶碗一杯分の食品を捨てている換算になります。フードロスは「事業系食品ロス」と「家庭系食品ロス」の2つに分けられ、どちらも比率的には同じぐらいですが若干「事業系食品ロス」の方が高い割合になっています。※右記参照
冷凍食品はフードロスの要因の1つである賞味期限や消費期限切れを防ぐ役割を担います。長期に保存ができる冷凍食品はフードロス対策になるという事です。
冷凍自販機でフードロス対策に貢献
そして最近話題の冷凍自販機はフードロスの軽減はもちろん、コロナの影響から需要がある家庭消費のニーズや、24時間365日販売が可能な点が販売機会の確保になり、地球にも消費者にも販売者にも利点のある新しい販売方法として定着してきています。当社で開発した冷凍自販機用の容器は耐衝撃性を上げたPET素材です。そのため冷凍状態であっても通常のPETに比べて割れにくい容器になっており輸送時や機械排出時の容器割れの問題に対応しました。また容器容量は自販機の標準のスパイラルピッチに入る最大サイズのため、汎用の容器では入らなかった食品を入れることが可能です。特に高さのある食品は汎用容器に入らない、というご要望をお客様から頂きその点を設計の際に考慮して製作しました。私たちは今後も食品を守る容器を通してフードロスに貢献していきたいと思います。
あらゆる分野の容器、包装等を取り揃えています。
フードロスに貢献する、冷凍容器の商品の詳細については下記のURLからご確認ください。
FDP-131(400枚入り)(外部リンク)
FDP-131(50枚入り)(外部リンク)
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世界の街角から from フィンランド
毎日大量に廃棄される賞味期限切れの食品を提携先の大手スーパーマーケットのSグループから仕入れ、美味しいものに変身させて提供するという食品ロスへの取り組みを実践している、ヘルシンキのベジタリアンレストラン「LOOP(ループ)」をご紹介します。
ランチタイムは、若い世代を中心に周辺のオフィスからも訪れる
廃棄食材から美味しい一皿に
野菜は端まで使い切る!
野菜をしっかり摂れて、廃棄される食材で作られているとは思えないほど美味しくヘルシー。それでいて、少しでも食品を救うことができているという満足感のあるランチです。北国フィンランドの生活は、冬の間は特に新鮮な野菜や果物が手に入りづらく、野菜不足に陥りがちなため、こういったメニューは有難いのです。「ここでは素材の味を生かしたシンプルな調理にこだわっています。野菜は切り方や調理方法を工夫して、端まで使い切ります」とシェフは言います。このようなコンセプトに賛同してレストランをサポートする人も多く、いつもランチの時間は若い世代を中心に混雑しています。
記事の続きは「パケトラ」でチェックしてみてください。
(外部リンク)フィンランドの食品ロス対策。キーワードは「いかにヘルシーに廃棄食材を救えるか」
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精通したパッケージマイスター森泰正氏による寄稿コーナーです。
新鮮な風味を維持する冷凍食材をパウチしたプラスチックパッケージ
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美味しさを追求した
容器の開発!
フードロス削減に貢献
蒸気炊飯米飯システムとは?
従来、お米は釡を使い強い火力で炊きますが、蒸気炊飯米飯システムは、生米に水を加え過熱蒸気で炊飯する米飯。容器に入れた生米を過熱蒸気であらゆる方向から加熱し炊き上げます。その後、すぐに天面に ヒートシール※1 をすることで密封します。初発菌がいない状態の容器内は無菌雰囲気の状態を保つことができ、日持ちが良く電子レンジで再加熱しなくてもお召し上がりいただけます。
※1 ヒートシール
容器のフタとなるフィルム。
容器とフィルムを熱で溶かし密着させ、食品の気密性・保存性を高めることができます。
消費期限を 1日→5日に。美味しさを追求した容器
この炊飯システムは釡で炊く方法と違い、容器内で炊飯するため、蒸気が容器内に回りにくい部分がでたり、容器底部で水が溜り上部と底部で炊きあがりのムラがでたり、レトルト特有の容器の臭い移りなど課題がありました。容器の形状や材質を変更し試作容器の作成を繰り返し行い、全体が均一に炊け保存料や食品添加物を使わない「おいしいごはん」をお届けできる容器が完成しました。炊き込みご飯・チャーハン・蒸し野菜でも可能です。その他にも蒸し料理なら是非ご相談ください。
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実は紙で出来た貼り箱です!
この写真の貼り箱の貼り紙(表側の薄い紙)は、木肌をイメージして抄造されたエンボス紙に柾目調の柄を印刷したものです。芯紙(内側の厚い紙)は、紙の表層~中心部まで溝を掘りシャープなコーナーを生み出す「Vカット加工」を施し、さらに表側の薄い紙を芯紙の裏側の深くまで折り込む「深折込加工」を施しています。それらの技術を合わせて貼り箱にすることにより紙箱特有の断面も目立たず木箱感を演出しています。無垢材を使った木箱は、高級感を付与するためには大変効果的ですがコストとの兼ね合いで板の厚みを薄くすればするほどかえって安っぽく見えたり、湿気の多少によって反って身と蓋のかみ合わせが悪くなったりします。また気に入った木目や色がなかったり、量産性に難のある場合もあります。当社のグループ会社廣川エスベックス株式会社では、Vカット加工によってまさに板のように美しく角が立ち、美粧性、機能性の高い貼り箱を生産しています。
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当社では一部商品を海外(主に中国)で製造・輸入しています。今回は海外とのやり取りを行っているAさんにインタビューしたものをまとめました。
海外調達の仕事は、海外サプライヤーとのやり取りや輸入業務が主です。工場への見積依頼や納期・価格の交渉はもちろん、輸入時に使用する船や飛行機の手配も行います。当社は中国での製造・輸入を長年行っており、その中で培った経験やノウハウが数多くあります。しかし状況は時代と共に刻々と変化します。例えば原材料高騰や為替変動によるシビアな価格交渉、近年のコロナの影響により工場の稼働数が少ない中での納期交渉など常に新しい問題が起こり、毎日工場の担当者と電話やメール等で連絡を取りながら状況に対応しています。
輸入時には船や飛行機が天候によって遅れていないかなど、商品の製造が終わった後もお客様の手元に商品を納品するまでドキドキする事も多々あります。問題が起きないように常に気を配っていますが、思わぬ事態により混乱が生じることもあります。そんな時は営業と連携して問題解決に取り組み、お客様のご要望にお応えできるよう常に心がけています。また取り扱い商品の拡大や東南アジア諸国の経済発展に伴い、現在の海外ネットワークに加え各国の展示会( 今はオンラインが主)へ出向き、当社の希望に沿うサプライヤーを探すこともしています。今後もお客様の希望に近い商品が製造できるように工場とやり取りをし、営業と二人三脚でお応えしていきたいと思います。
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紙箱作成の必須アイテム「木型」とは?
今回ご紹介するのは紙箱を生産する際の必須アイテム「木型」の製造工程を動画で紹介いたします。
木型は、お店でよく見かける紙箱を製造する際に必要になるものです。
紙箱を作るには、印刷した厚紙を、展開図の形に抜く加工が必要になります。
カッティングマシンでも断裁が可能ですが、1枚当たりの断裁に時間がかかるので量産するのには適していません。
今回は、断裁と折り加工が素早くできる「木型」の製造工程をご紹介いたします。
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今回ご紹介するのは、大阪玉造にある「とんかつ屋」です。編集部で記事のネタを探していたところ、当社の社長のおすすめでこちらのお店でランチを頂きました。お店に入ってすぐ聴こえてきたのはジャズで内装もお洒落です。今回注文したのは、鹿児島県産の薩摩茶美豚の上ロース定食。厚さ2cmほどの厚切りで、断面がピンク色で見るからにジューシーそうな盛り付け。まずはソースをつけずに、塩だけでパクリ!ソース無しでもご飯一膳いただけそうなくらいの肉汁と甘みにちょうどいい塩っけ。ソースを付けても絶品のとんかつ定食でした。
ニューバーボン
T E L/06-6976-3620
住所/大阪府大阪市東成区東小橋1丁目2-1
アクセス/ 大阪環状線JR 玉造駅徒歩6分
大阪メトロ線 長堀鶴見緑地線 玉造駅 徒歩6分
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3名にプレゼントします!
今月のプレゼントは、1707年に創業したイギリスの老舗デパート「フォートナム&メイソン」のキャンバス地のエコバッグ。このイラストは同社のために書き下ろされた料理評論家トム・パーカー・ボウルズ氏(カミラ夫人の息子)による同社初のレシピ本「TheFortnum’s Cook Book」(2016)の表紙から採用されました。フォートナム&メイソンと言えばデリ食品のクオリティに定評がある老舗で、この本にはスコッチ・エッグなど同社ならでは著名な料理をはじめ約300年の歴史を刻んだレシピがぎっしり掲載されています。ペパーミント・グリーンは、同社ブランド・カラーでその明るい色彩から「どこにショッピングバッグを置き忘れたかすぐにわかる」との触れ込みのあるエコバッグです!
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。