2022年06月29日 P&Ptimes

リサイクルと向き合っています。 | P&Ptimes vol.02


トップ > P&Ptimesバックナンバー > vol.2 リサイクルと向き合っています。

パッケージとプロモーションで
「お客様の想いをカタチに」

P&Ptimes

vol.02
April 2022


パッケージ&プロモーションを手がける会社が発信するP&Ptimes_vol2|リサイクルと向き合っています。

INTRODUCTION | The theme of this issue

PETボトルからPETボトルへ!
ケミカルリサイクル
って何?
廃プラスチック再利用するケミカルリサイクル
ケミカルリサイクルとは、廃プラスチックをさまざまな手法で化学的に分解し製品の原料などに再利用することです。
ケミカルリサイクルの手法には、下記のような種類があります。
●原料・モノマー化:廃プラスチックを原料やモノマーに戻して再利用
●高炉原料化:廃プラスチックを高炉で還元剤として再利用
●コークス炉化学原料化:廃プラスチックを製鉄所のコークス炉などで再利用
●ガス化:廃プラスチックをガスにして化学工業で原料として再利用
●油化:廃プラスチックを油に戻して再利用
国内の廃プラスチックの総排出量は、2019年時点で850万トンほどでその内の3%にあたる27万トンの廃プラスチックをケミカルリサイクルで処理しています。

PETボトルからPETボトルへ

上記の原料・モノマー化の技術を利用し回収したPETボトルから新たなPET樹脂に再生が可能です。その方法は回収された使用済みPETボトルを選別、粉砕、洗浄した後に原料または中間原料まで化学的に分解・精製したものを重合します。
この方法は内閣府食品安全委員会にて承認されており、PETに溶け込んでいる不純物を除去できるため石油由来のバージン素材と同等の品質を持ったリサイクル素材へと再生し、素材の再利用が可能となります。
この様に、廃プラスチックの処理問題が世界中で深刻化している昨今で、ケミカルリサイクルは地球環境にやさしいリサイクル方法のひとつとして注目されています。


Topic
1
廣川ニュース

使用済みプラスチックの再資源化事業
「アールプラスジャパン」へ参画
廣川ホールディングス株式会社は、持続可能な社会の実現に向けプラスチック課題解決に貢献すべく、2020年6月から事業を開始した共同出資会社「株式会社アールプラスジャパン」に資本参加し、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組みます。 当社では、プラスチックの有用性を活かしながら低炭素社会を発展させるため、プラスチック製品のリサイクル、バイオ化及び軽量化等に取り組んでまいりました。本共同出資事業への参画により、使用済みプラスチックの再資源化をさらに推進し、バリューチェーンの一員として持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。参画する株式会社アールプラスジャパンは、米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社(Anellotech Inc.)とともに、環境負荷の少ない効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術開発を進めます。世界で共通となっているプラスチック課題解決に貢献すべく、回収プラスチックの選別処理、モノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造、商社、飲料・食品メーカーなど業界を超えた連携により、2027年の実用化を目指していきます。
「アールプラスジャパン」へ参画の企業

従来の技術

従来技術リサイクルの図

新技術

新技術リサイクルの図

ペットボトル以外のプラスチックは、現在国内では多くが燃焼※1されていると言われています。今回の技術は、ペットボトルを含むその他一般のプラスチックを、直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクル※2の技術です。従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しています。この技術が確立できれば、より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用することができると考えています。
※1 焼却時に発生する熱を回収し、発電や熱供給に活用するサーマルリカバリー(熱利用)を含む
※2 使用済みの資源をそのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルする



Topic
2
パケトラ | pake-tra.com
世界の街角から from アメリカ

アメリカの環境問題を意識した

パッケージのトレンド!
環境配慮の洗剤ボトル

アメリカの大型スーパーの洗剤売り場
アメリカの大型スーパーの洗剤売り場
アメリカの洗剤業界は、リサイクル可能な再生プラスチック容器を使うメーカーが主流になっています。ニューヨークは、人気都市であるがゆえの急激な人口増加で、行政はゴミの増加にシステムが追いつかずリサイクルゴミが回収先で山積みになっているという悲しい現状です。今までは洗剤の再生プラスチックであることがナチュラルプロダクツの証でしたが、100%再生プラスチックのボトルをはじめ、消費者が自らコンポスト(土に返す)できるエコ素材のパッケージが出てきて話題になっています。リサイクル可能なパッケージは、企業イメージを良くし、消費者の環境問題への参加意識を高めていますが、家庭ゴミの量を減らすことにはなっておらず、自然派家庭用品ブランド「セブンスジェネレーション」は、2011年に70%のリサイクルボール紙と30%のリサイクル新聞紙で作ったボトルを開発。このボトルの優れた点は、一般的な洗剤ボトルよりもプラスチック使用量が66%減になっている点。今のリサイクル・ループに新たな一石を投じました。
古紙でつくられた洗剤容器
記事の続きは「パケトラ」でチェックしてみてください。
(外部リンク)アメリカの環境問題を意識したパッケージのトレンド



Topic
3
NEWS CLIP

米国のEastman社がフランスに 1,100億円を投資して
廃プラスチックを原料とした
PET樹脂の再生プラントを新設

エリゼ宮でマクロン仏大統領
エリゼ宮でマクロン仏大統領に、PETのケミカルリサイクルプラントの建設計画を説明するEastmanのCEO,Mark Costa氏(右)
出典 :Plastics Recycling Updates誌 2022/1/19付(外部リンク)
ケミカルリサイクルとは回収した廃プラスチックを、熱分解あるいは化学分解して、新しいプラスチックに再生するもので、現在世界の大手化学メーカーが精力的に投資を行っている分野。現在主流のメカニカルリサイクルは、プラスチックが押出機内の熱や剪断応力で徐々に劣化していくが、ケミカルリサイクルは元の分子レベルまで分解し、再重合するので、化石由来のバージンプラスチック同様の樹脂設計や品質管理が可能になる。
ただ廃プラ分解設備の初期投資が高額なこと、エネルギー多消費型のプロセスであるという欠点もあり、メカニカルとケミカルリサイクルを組み合わせることが重要だ。また欧米の議会では、ケミカルリサイクルはサーキュラーエコノミーに逆行するという否定的な見方もあり、米国では「ケミカルリサイクルプラントの稼働停止、新設プラントの建設凍結」といった法案も審議されている。こんな米国議会の無茶ぶりを避けたのか、Eastmanはフランスに1,100億円強を投じて、混合廃プラの分別装置、廃PET樹脂の分解装置、モノマーからPET樹脂を再重合する装置を建設する計画を直接マクロン大統領に訴え、理解と支持を得た。これまでEUもケミカルリサイクルについては懐疑的だったが、有力国のフランスがケミカルリサイクルに理解を示したことから、推進に舵を切る可能性もでてきた。事実、欧州の認証機関は次々とケミカルリサイクル品を再生材として認証している。またEU委員会は2025年までに1千万トンのプラスチック再生材市場を作り、EU経済の活性化と雇用拡大を実現する政策を推進している。今後の欧米の動きから目が離せない。

責任編集 :株式会社パッケージング・ストラテジー・ジャパン 森 泰正



Topic
4
ゲンバの声

これ1冊でぴったりを仕立てる!
紙の持つ特徴をまとめた「紙・加工見本帳」
当社パッケージ事業部では、お客様と一緒により良いパッケージを製作したいとう思いで「紙・加工見本帳」を作成しました。創業以来、紙の卸問屋として様々な種類の紙を取り扱って来ましたが、紙の種類とその名称がメーカーによってバラバラなことに不便さを感じていました。そこで色には色見本があるように、紙にも簡単に探すことができるような紙見本があっても良いのではないか。と考え、お客様がイメージしている色、質感、印刷、表面加工等にぴったり合った紙を簡単に見つけられる「紙・加工見本帳」を作成しました。一言に「紙」と言ってもその種類は膨大な数になります。 この見本帳では紙の表面の質感や色味、加工後の質感、環境に配慮した紙等様々な切り口によってカテゴリー分けをしており、パッケージを考える際に百科事典のように使って頂けます。「お客様の大切な商品に対する想いを確実に、そしてそれ以上にパッケージに反映させる。」というプロ意識を持って、ぴったりを仕立てるパッケージをこれからも提案してまいります。
紙の特徴をまとめた紙・加工の見本帳



Topic
5
今月のハレバコ

一般社団法人 日本印刷産業連合会 第62回 全国カタログ展
文部科学大臣賞・部門賞金賞ダブル受賞

この度、当社が制作致しました「ハレバコ読本」が第63 回 全国カタログ展のカタログ部門にて「文部科学大臣賞」と「部門賞金賞」をダブル受賞致しました。全国カタログ展は、一般社会法人 日本印刷産業連合会・産経新聞社主催で優秀なカタログを顕彰するコンクールとして開催されています。その中でも文部科学大臣賞は総合的な優秀作品で、特にデザインに優れ、社会教育に役立つと思われ、将来にわたって印刷産業メディアの担い手としての社会的役割が期待できる作品に贈られる賞です。

賞作品の内、上位賞・特別賞・審査員特別賞を受賞した作品を中心に、印刷図書館(東京都中央区)にて2022年5月16~31日の期間限定で展示されました。

ハレバコ読本

人生の晴れ舞台には晴れ着を、
ブランドの晴れ舞台にはハレバコを。

「ハレバコ」は手にした瞬間、開いた瞬間に非日常のときめきにあふれるパッケージシリーズです。ブランディングを考える人と贈る人のための「箱のバイブル」として「ハレバコ読本」を制作いたしました。商品やサービスの魅力を改めて訴求し、消費者との心の距離を縮めるために少しでもお役に立てれば幸いです。



Topic
6
廣川社員のお仕事

ECサイトの裏側!
商品撮影に潜入取材!!

今回は、廣川エスベックス株式会社で運営しているECサイト「パッキュート」を担当しているIさんにインタビューしたものをまとめました。

『魅せる写真』で使用感をイメージさせる

容器に盛り付けたイメージ写真
ネット買い物をする場合、画面の写真だけを見ても実物ってわかりづらいですよね。食品容器を販売する「パッキュート」では実際に商品を盛り付けた写真を掲載する事で、お客様に使用感をイメージして頂きやすいような商品ページ作りをしているそうです。

例えば、中身を入れた時に、食品がフタや容器を通して美しく見える透明感や、店頭での陳列のイメージをしていただきやすい様、使用例をご覧いただいてお客様の販売したい商品に連想しやすい様なイメージカットが商品ページに掲載されています。

盛り付けて商品撮影

容器の写真撮影の様子
商品撮影では撮影する容器に、スーパーなどで購入してきたものを盛り付けて撮影。スイーツの容器では、スポンジと生クリームを何層にも重ねフルーツを盛り付けて撮影。スイーツのお店が出来るんじゃないかな(笑)って思うような撮影現場でした。盛り付けに使用した食材は、撮影後にスタッフで美味しくいただきました(笑)。

Pa!Cuteロゴ
パッと使えて、キュートに映える

あらゆる分野の容器、包装等を取り揃えています。
https://www.rakuten.ne.jp/gold/sbecs/(外部リンク)



Topic
7
Play video

普段見ることができない工場に潜入取材!
フードカップができるまで

フードカップの制作工程

今回ご紹介するのは、お弁当の仕切りなどで使われているフードカップの制作過程をご紹介いたします。

Topic
8
廣川社員のオススメ情報

営業先のおいしいお店
心穏やかに、社長様といつものチキン南蛮
宮崎に出張の際はいつもお得意先の社長様とご一緒するお店です。勝負事の前に、勝負後の反省に、「coffee梵」に立ち寄り、ランチミーティング。地元の方ですぐ満席になってしまいますが、席はゆったりと空間も喫茶店らしく落ち着いた空気です。私たちはいつもチキン南蛮定食を注文。わかめスープにライスにチキン南蛮。食後は梵ブレンドの珈琲。見栄えも肝のタルタルソースも丁寧に作り込まれてるなといつも満足。宮崎中心部からは離れていますが、わざわざ車で行く価値有り。名物にしろくまもあるようですが、男二人はいつも決まってチキン南蛮です。美味しい事は当然ですが、あの喫茶店雰囲気で社長とざっくばらんにお話ができるのが個人的には至福の時間ですね。

チキン南蛮

coffee梵
【お店情報】

coffee梵
T E L/0985-41-0322
住所/宮崎県宮崎市大瀬町1681-1
アクセス/宮崎中心部から車で30分程度

Topic
9
今月のプレゼント

ニューヨークより人気の
エコバッグをお届け!
フランスのエコバッグ

このキャンペーンは終了しました。
多数のご応募ありがとうございました!

今月はニューヨークより「Zabar’s」のエコバッグを3名様にお届けします!

ニューヨークを代表する老舗グルメスーパーといえば、Zabar’sです。Zabar’sは、ニューヨーカーに愛されるニューヨークの歴史あるグルメショップです。アッパーウエストサイドエリアにあり、グルメな地元民たちが多く訪れるため、お店の客層は年齢層高めの方が多いです。チーズ、オリーブ、スモークサーモン、惣菜などを得意とするグルメスーパーで普段も多くの人がやって来ていますが、特に感謝祭などお祝い事で家でごちそうを食べる機会がある日にはとても混み合います。Zabar’sブランドの食材の取り揃えも多く、お惣菜コーナーもいつもお客さんがいっぱいです。メインは高級食材のスーパーですが、それと合わせてスーパーの上階にキッチン用品を取りそろえるキッチン雑貨売り場も設けています。グルメショッピングに欠かせないショッピング用のエコバッグもZabar’sオリジナルデザインのものを取り揃えており、ニューヨークらしいお土産を求めて多くの旅行者が多く訪れます。