「お客様の想いをカタチに」
February 2025
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1万人の販売員とともに歩み続ける経営者
「P×P talk」は、当社代表廣川信也が各界で活躍するリーダーと、ビジネスや人生について語り合う対談企画です。
今回の対談のゲストは、まだ家庭用冷凍冷蔵庫が普及していなかった半世紀以上も前の1970年から、本格的な冷凍食品宅配ビジネスをスタートさせた、株式会社SL Creationsの二代目代表取締役社長 佐藤健氏です。
株式会社SL Creations 代表取締役社長
佐藤健氏さとう けん
1966年4月27日生まれ。神奈川県出身。
慶應義塾大学法学部卒業後、博報堂香港入社。3年間の勤務を経て米国留学。米コロンビア大学大学院でMBA取得。1997年、同社グループに転籍し、シュガーレディ関西に入社。
2007年、代表取締役副社長、2010年代表取締役社長就任。2020年、創業50年の節目に株式会社SL Creationsへ社名変更。現在、株式会社SL Creations代表取締役社長。
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ところで、この「シュガーレディ」という名前はどこから生まれたのですか?
佐藤 父の「苗字が佐藤だから砂糖」という洒落から、母が販売員のことを「シュガーレディ」と名付け、それが社名にもなりました。しかし、海外展開するに当たって、諸般の事情から2020年に「SL Creations」に社名変更しました。
佐藤 父の慶大時代の体育会(アメリカンフットボール)の監督が小岩井牧場の顧問をされていて、その方に牧場に連れて行ってもらった際に冷凍された牛の精子を目の当たりにし、その技術に感動しました。これからは「冷凍の時代」が来ると確信し、1970年に葉山・逗子・鎌倉エリアの奥様向けに、業務用冷凍食品の小分け巡回販売をスタートしました。
ただ、当時は家庭にほとんど冷凍庫が普及していなかったので、小型冷凍庫も一緒に販売していました。その頃、日本で一番たくさん冷凍庫を売る会社にもなったようです。ところが、父たちは売るのが下手で、その時お客様だった7名の奥様たちが「もう見てられないから、手伝わせなさい!」とおせっかいを焼いてくれ、ホームパーティを開いたりして自らがお手本となって販売を手伝ってくれたのが始まりで、今や1万人の組織となっています。
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「生涯現役」支援につながる
佐藤 はい。販売員たちは基本的には毎週各ご家庭に足を運び、おいしかったかどうかという商品に対する反応だけではなく、生活の様子なども含めて双方向にコミュニケーションがとれています。
廣川 また、本格的な高齢化社会を迎えようとしている中で、定年のない販売員制度は社会参画の機会提供にもつながっているのではないでしょうか?
佐藤 創業当時30歳前後の方が今80代になられていますが、定年もなく働いていただいています。また、お客様も同じように年を重ね、人生を共にしてきているので、そのお客様がいらっしゃる限り、体が言うことを聞く限り仕事を続け、収入面でも家族の世話にならず、むしろ稼いだお金で孫や曾孫に小遣いをあげられる。それが生きがいになっているという方も多くいらっしゃいます。また見た目も若く、とても80代に見えない。外に出て人に見られている、代金の計算も商品のお届けもする。そういった緊張感と使命感がそうさせているのかと思います。
一方、グループの中で販売員たちは、ある意味「家族」です。私自身の育ての親のような女性の方が何人もいらっしゃって、いまだにその方たちからよく怒られています(笑)。「こんなちっちゃかった坊やがもう60歳近くになってしまって!」「いやいや、年とっているのは僕だけじゃないでしょう!?」「あなたのお父様はそんなことは言われなかった」といったような軽口のたたき合いはしょっちゅうです(笑)。
廣川 そういった活き活きとした方がご家庭を訪問することで、相手にも精神的な充足感を期せずして提供しているのかも知れませんね。
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「打率」アップとタイムリーな「選手交代」を可能にする
佐藤 創業期の7人がホームパーティをする中でお客様の声を吸い上げ、そこから生まれたのが「委員会制度」です。現在も販売員の代表が集まって、商品開発に生かしています。全員の得点が高くないと商品化できない仕組みで、一人でも得点が低いとボツです。また商品化されたものは事前に販売員も試食でき、割引価格で買えます。その段階で評判が悪いと味を変えます。売れれば定番、売れなければ3カ月で終了です。
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事業テーマは時代の要請に応じてしなやかに設定
佐藤 それはないです。化学的合成添加物を一切使用しないという「安全宣言」を1996年に出した以上、それを引っ込めるわけにはいきませんし、仮に引っ込めて安く作れたところで、大企業のローコストの冷凍食品価格競争に入っていっても絶対に勝てないですから。また、もともと販売員のご近所様がお客様で、食品は1回だけでなく毎週お届けしますので、おかしなものを売るとその人間関係が壊れてしまう。しっかりしたものを作らないと、組織が崩壊してしまいます。
廣川 では、バブル崩壊、リーマン・ショックなど、さまざまな危機も高品質という信念を変えずに乗り越えてこられたのですね?
佐藤 バブル期はとにかく「おいしいもの」と「ディナーで出せる冷凍食品」を、そしてバブルがはじけて「安全性」で一歩先を行こうとしましたが、それも他社が追随し始め、その中身は当社ほど徹底されたものではないにしても差別化が難しくなってきたので「健康」を前面に押し出しました。
廣川 つまり、同じ高品質でも「グルメ」→「安全」→「健康」とその時代背景に沿って訴求テーマを変えてこられているのですね。
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佐藤 意図したわけではないのですが、結果的にどのステージ(世代)にも受け入れられてきました。先述した委員会制度の中で30代~80代の委員がふるいにかけた商品は、高齢者も孫世代も食べられる「優等生」。そこには弊害もあって、かつては販売員もお客様の中心層も40代で、欲しいものが共通していました。今は世代が広がって欲しい味も異なり、味付けを統一できないようになって、世代間のばらつきが生じています。例えばタイ料理が「タイ風料理」になってしまうわけです。パクチーは入れないとか、インド料理も辛くするとおばあちゃんや孫が食べられなくなるとか。競合商品も本格化してきて「シュガーレディは高くて安全だろうけど何かが足りない」という声が大きくなってきたので、「高くても最高レベルの冷凍食品を出そう」という掛け声のもとにリリースしたのが「Z’s MENU」(https://zs-menu.com/)です。冷凍の利点を生かし、独創性のある「尖った」、世界に通用する「冷凍はここまでできる!」という究極の商品を出したかったので、委員会制度からは外してもらいました。
廣川 そうだったのですね。委員会発ではなく、社長主導だったのですね。
またZ’s MENUができたことで通常シリーズの方向性も定まりました。つまり本格的なもの、あるいは特別な日に食べたいのならZ’s MENUを、幅広い世代で食してもらう場合は通常シリーズをと2本立てで案内できるようになりました。またコロナでなかなか海外旅行に行けない世代に向けて、例えば「あの笑顔を思い出す台湾ちまき」といったようなネーミングをつけるなど、皆で楽しみながら開発を続けています。例えば最近つくった最高級キンパのネーミングは何と「財閥キンパ」(笑)。ここには韓流ドラマに出てくるような、財閥の家族がその家の冷蔵庫の中の残り物で使用人につくらせるキンパというストーリーが込められています。
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廣川 そうなんですね!オフィスでも高級路線で高価だと思っていました。意外ですね!
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廣川 既存の「インフラ」である販売員を活用できるのは大きなアドバンテージですね。
佐藤 販売員にとっても、家庭のお客様が増やしにくい昨今にあってオフィスのお客様が増えることで収入が安定します。しかもオフィスは訪問できる時間帯に幅があるので動きやすいというメリットもあります。
廣川 職場で御社の味に触れて、それを家庭でも食べようという相乗効果もあるのでは?オフィスでの社食サービスがいわゆる試食となって、家庭での需要を喚起させる。われわれが現在力を入れている「有償販促」に近いのではと思っています。「有償販促」とは無償で配るノベルティのような販促品ではなく、例えばテーマパークの飲食に登場するようなキャラクター容器のように、消費者がその販促物のコストを負担しながらも、それに満足しリピート購買につなげていく手法のことです。
佐藤 それも狙いの一つで、オフィスゆえに商品認識の大きな機会だと思っています。そしておせち料理といった催事期需要も生まれています。
佐藤 それはやりたいと思っていて、ゴルフ場の厨房とか、人件費をかけられない小さなホテルでも生野菜さえ置いてもらえればかなり良い料理が出せます。実はビジネスパートナーであり、親友でもあるスマイルサークルの岩城紀子社長が手掛ける、犬と人間の健康寿命を延ばすことを目指す西日本最大級のドッグラン「グランドロックキャッスル」(https://grc.dog/)のレストランの料理はうちが提供していて、とても評判がよく、今後のビジネスモデルにしたいですね。
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人に生きる力を与え続ける
佐藤 「健康」を3本目の柱にしていますので高齢者向けの食事をやりたいですね。病気で入院し、医師から「こんなものを食べてください」と言われて退院しても、そんな料理はなかなか作れません。それを、うちの管理栄養士が病院と連携して1週間のレシピを作り、販売員が商品を届けて「どうですか?」「不自由はありませんか?」とコミュニケーションできたらなあ、と考えています。糖尿病予備軍の方にも喜んでいただけるのではないでしょうか。
廣川 カスタマイズというよりもパーソナライズ、個人の栄養管理ですね。そういうことも不可能ではないですね。
廣川 一皿の料理が笑顔をつくる、一皿の料理が人生を変える。そんな「食」の力を今日は実感しました。
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正確に時を刻み続ける時計をつくる職人でありたい
佐藤 アメリカでMBA取得の際に勉強したことはほとんど覚えていませんし、その時に「あそこはいい会社だ」と言われた企業は今ほとんど残っていません。しかし、その中で「ビジョナリー・カンパニー」という本のことは心に残っていて、その中に、トップには2つのタイプがあり、一つは雄鶏で時を告げるように「こっちへ行くぞ」と全員を引っ張るカリスマ性のあるタイプで、本人がいなくなると会社はバラバラになってしまう。もう一つは時を告げる代わりに静かに時計をつくる職人で、本人が死んでも時計は動き続けるので、企業として生き残っていけるタイプ、ということが書かれていました。父はカリスマ性の高い人でしたが、その真似をしてもうまくいくはずもないので、私は時を正確に刻み続ける時計をつくりたいと考えています。今後、食材も新しいものが出てくるでしょうし、社会のニーズや環境も変わる。その中で、おいしいもの、安心・安全なもの、健康に役立つものを作り続けていかなくてはいけない。そのためには、守らなくてはいけないところと変えても良いところがあります。極端な話、技術が進めば冷凍食品でなくてもいいかも知れない。トップがいなくなっても継続できる、そういう仕組みを私が社長の間に完成させたいと考えています。
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佐藤 その通りで、独断専行型とは全然違います。多くの販売員の方々や社員にいつも翻弄されまくっています(笑)。
廣川 その関係、いいですね!本日はありがとうございました。
番外編
佐藤 料理離れはますます加速していますが、その中でたとえひと手間でもいいから自ら手をかけて仕上げることの大切さを啓蒙しています。特に定年後に奥さんから見放されないために、冷凍食品を使った男性の料理のススメを、会社をあげて取り組んでいます。また個人のインスタでも発信しています。(ご興味のある方はどうぞ。その一例です。)
廣川 現役世代含め「家庭不和解消のための男性の手料理シリーズ」があったら売れますよね、きっと(笑)。
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〒144-0043
東京都大田区羽田4-3-1
TEL:03-5735-1611(代表)
オフィシャルサイト:https://sl-creations.co.jp/(外部リンク)
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「スタックなし」のトレイでも安定供給が可能な「トレイ自動供給機」
従来のトレイ自動供給機は、安定供給のために「スタック(トレイが重なった状態から1枚ずつ剥がしやすくするための加工)」が必要でした。また、スタックがあっても製品カットのばらつきがあると、うまく供給できないという課題がありました。
そんな課題を解決したのが「RTS-1 CTOSR TRAY SERVER1」です。これは、スタック加工がなくカットにばらつきがあるトレイでも安定供給が可能なため、スタック加工を施したトレイを新しく作成するための導入コストが削減できます。また、機械化によって人手不足を解消し、人件費の抑制にも寄与します。さらに、大型の搬送用トレイの安定した供給も可能です。パッケージである資材から現場の課題解決に貢献する機械までワンストップでご提供し、お客様の生産活動を強力にサポートしています。
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パウチで消費者の気持ちに寄り添う

- 片手で折り曲げるだけで簡単に開封できる
- スリムで携帯性高い
- 衛生的な1回使い切りタイプ
- 手を汚さずに開封可能
この度、富士フイルム富山化学株式会社が製造販売元、株式会社モリタが発売元である「オラプラ液体包帯口腔用」の容器にEasysnap®が採用されました。「オラプラ」は口腔内粘膜の傷口保護を目的とし、一回使い切りで衛生的に使用できることが求められました。また、唾液に反応してゲル化するため、高い水分バリア性が必要です。Easysnap®の特長である1回使い切りという衛生的な点と高いバリア性、携帯性によって「オラプラ」の容器として採用されました。当社は今後も多様な包装形態と技術を通じて、生産者と消費者の気持ちに寄り添うことを目指していきます。
旅行の楽しさに寄り添う容器
また、容器をキャラクターや新幹線の形にデザインすることで、駅弁に付加価値が加わり、プレミアム価格での提供が可能となります。これにより、販売価格を高めに設定でき、売り上げの向上を見込むことができます。当社では、ご当地の代表的なモチーフやゲーム・アニメのキャラクター、乗り物など、作成したい形状に合わせた提案も可能です。駅弁を一層魅力的にするための容器をぜひご検討ください。
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保存料なしで美味しさ長持ち!
食品ロスを減らす過熱蒸気炊飯の「カップごはん」容器
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ブランドの魅力を最大限に引き出す!店頭で目を引く偏光パールブルーのパッケージ
CANMAKE「イルミネイティングフィニッシュパウダー~Abloom~」
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異業種の2社の関係を紡ぐ コラボレーションのご提案事例
洋菓子メーカー「ゴンチャロフ製菓」×化粧品ブランド「Flower Knows」
この商品は、洋菓子メーカーのゴンチャロフ製菓とコスメブランドFlower Knowsの「月光人魚シリーズ」とのコラボ商品(https://www.goncharoff.co.jp/item/2025vd/)です。当社はこのコラボレーションの提案をし、2社の関係を紡ぎました。
(プロテック事業部・エースパック事業部)
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真空スキンパックとHPP(高圧低温殺菌プロセス)技術
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(写真提供:Torn Apron)
(参考:https://www.ahp-future.com/high-press/(外部リンク))
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パッケージ・焼印には描き下ろしイラストが施された、幅広い世代に愛される『カステラ』
カステラに使用する食材は地元である三重県産にこだわっており、ふわふわもちもちに焼きあがったカステラは、誰でも食べやすい正方形サイズにカットされています。カルネロちゃんの日常が描かれたパッケージは明るくほっこりとした気持ちになるデザインです。また、パッケージと同じデザインの専用紙袋もあり、ギフト用にぴったりです。
季節のイベントではオリジナルBOXに専用帯が付いたり、期間限定デザインの焼印が捺されたカステラが販売されるのが魅力です。気になる方は一度覗いてみてはいかがでしょうか?
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〒514-0064 三重県津市長岡町3060-1
営業時間:11:00~18:00
https://decarnerocaste.net/(外部リンク)
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角底袋の課題を解決するマチ付き封筒
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- 角底袋のような使い方:封筒の内側から底を広げるようにして折り筋に沿って開けば、まるで角底袋のように使うことができます。
- 自由度の高いデザイン:正面から底面の折り返し部まで同じ面の紙が続いているため、デザインを綺麗に見せることができます。
- 機能性の向上:マチ部分が開かれた際の安定性と、折り返しの構造による埃の侵入防止効果があります。
今回ご紹介したマチ付き封筒は、効率的な製造と美しいデザインを両立させた商品で、コーヒー豆やドライフルーツの二次包装、小分けのスキンケア商品やバスソルトなどの化粧品といった、厚みがある商品を入れる場合や、デザインを美しく見せたい場合におすすめです。
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ゆったりとした店内で食べられる贅沢なフルーツパフェ
1つ1つの商品にこだわりを持っており、お店のものは全て手作りです。サンドイッチに使う食パンも、耳までやわらかい特別仕様!具はしっかり詰まっているのに、ふわふわのパンで軽い食感になっています。ランチタイムには、数量限定商品もあるので、お目当ての方は早めに行くことをおすすめします!また、フルーツパフェを食べる際は、フルーツのボリュームに驚きます。こだわって厳選されたフルーツを贅沢に楽しめるため、心が満たされること間違いなしです!
はつが野テラス
住所:大阪府和泉市はつが野3-1-1
TEL:0725-53-5980
アクセス:泉北高速鉄道「和泉中央駅」から約2.7㎞
駐車場:あり(25台)
営業時間:9:30~17:00 定休日:年末年始休み
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パリ装飾美術館は、市の1区にある装飾芸術の展示と保管を専門とする美術館です。約150万点のコレクションを所蔵しており、ヨーロッパ最大の装飾芸術の美術館です。展示されているのは、家具、食器、デザイン、ファッション、テキスタイル、ジュエリー、芸術作品など様々です。中世から現代までの作品や工芸品が一堂に集められています。物販品も多岐に亘り、ユニークなデザインのステーショナリーや雑貨、置物などが販売されています。
