2025年02月10日 インフォメーション

顧客に寄り添う | P&Ptimes vol.28


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パッケージとプロモーションで
「お客様の想いをカタチに」

P&Ptimes

vol.28
February 2025

パッケージ&プロモーションを手がける会社が発信するP&Ptimes_vol28 | 1万人の販売員とともに歩み続ける経営者、佐藤健氏

Topic
1
P×Ptalk

第7回 廣川信也 × 佐藤健氏 
1万人の販売員とともに歩み続ける経営者

P×P talkとは?
「P×P talk」は、当社代表廣川信也が各界で活躍するリーダーと、ビジネスや人生について語り合う対談企画です。
今回の対談のゲストは、まだ家庭用冷凍冷蔵庫が普及していなかった半世紀以上も前の1970年から、本格的な冷凍食品宅配ビジネスをスタートさせた、株式会社SL Creationsの二代目代表取締役社長 佐藤健氏です。


株式会社SL Creations 代表取締役社長 佐藤健氏

PROFILE
株式会社SL Creations 代表取締役社長
佐藤健氏さとう けん
1966年4月27日生まれ。神奈川県出身。
慶應義塾大学法学部卒業後、博報堂香港入社。3年間の勤務を経て米国留学。米コロンビア大学大学院でMBA取得。1997年、同社グループに転籍し、シュガーレディ関西に入社。
2007年、代表取締役副社長、2010年代表取締役社長就任。2020年、創業50年の節目に株式会社SL Creationsへ社名変更。現在、株式会社SL Creations代表取締役社長。

column
01

「おせっかい」がビジネスの飛躍のカギ

廣川 僕個人でも自宅に約30年前からシュガーレディさんに食品をお届けいただいており、仕事でも冷凍食品の容器をつくっている関係で、御社はかねてからずっと気になる存在でした。今日はお会いできて光栄です。
ところで、この「シュガーレディ」という名前はどこから生まれたのですか?
佐藤 父の「苗字が佐藤だから砂糖」という洒落から、母が販売員のことを「シュガーレディ」と名付け、それが社名にもなりました。しかし、海外展開するに当たって、諸般の事情から2020年に「SL Creations」に社名変更しました。
SL Creationsの商品年間カタログ
商品年間カタログ(外部リンク)

廣川 なるほど。その販売員であるシュガーレディさん(以下、販売員)が御社の大きな強みになっていますが、この販売員が冷凍食品を自宅に届けるというビジネスモデルはどのように始まったのですか?
佐藤 父の慶大時代の体育会(アメリカンフットボール)の監督が小岩井牧場の顧問をされていて、その方に牧場に連れて行ってもらった際に冷凍された牛の精子を目の当たりにし、その技術に感動しました。これからは「冷凍の時代」が来ると確信し、1970年に葉山・逗子・鎌倉エリアの奥様向けに、業務用冷凍食品の小分け巡回販売をスタートしました。
ただ、当時は家庭にほとんど冷凍庫が普及していなかったので、小型冷凍庫も一緒に販売していました。その頃、日本で一番たくさん冷凍庫を売る会社にもなったようです。ところが、父たちは売るのが下手で、その時お客様だった7名の奥様たちが「もう見てられないから、手伝わせなさい!」とおせっかいを焼いてくれ、ホームパーティを開いたりして自らがお手本となって販売を手伝ってくれたのが始まりで、今や1万人の組織となっています。

column
02

企業と家庭や職場をつなぐ販売員組織は、
「生涯現役」支援につながる

廣川 なるほど!その販売員組織が御社の最大の強みになっているわけですが、「おいしさと品質、安心・安全、健康、人と人との絆、豊かなライフスタイルへのこだわり」という5つの事業テーマのうち「人と人との絆」は他の食品メーカーにはない独創的な部分だと思っています。この「絆」は販売員とその担当先のご家庭、そして御社と販売員であるシュガーレディさん、その両方を大切にしていることを表しているのですね。
佐藤 はい。販売員たちは基本的には毎週各ご家庭に足を運び、おいしかったかどうかという商品に対する反応だけではなく、生活の様子なども含めて双方向にコミュニケーションがとれています。
廣川 また、本格的な高齢化社会を迎えようとしている中で、定年のない販売員制度は社会参画の機会提供にもつながっているのではないでしょうか?
佐藤 創業当時30歳前後の方が今80代になられていますが、定年もなく働いていただいています。また、お客様も同じように年を重ね、人生を共にしてきているので、そのお客様がいらっしゃる限り、体が言うことを聞く限り仕事を続け、収入面でも家族の世話にならず、むしろ稼いだお金で孫や曾孫に小遣いをあげられる。それが生きがいになっているという方も多くいらっしゃいます。また見た目も若く、とても80代に見えない。外に出て人に見られている、代金の計算も商品のお届けもする。そういった緊張感と使命感がそうさせているのかと思います。
一方、グループの中で販売員たちは、ある意味「家族」です。私自身の育ての親のような女性の方が何人もいらっしゃって、いまだにその方たちからよく怒られています(笑)。「こんなちっちゃかった坊やがもう60歳近くになってしまって!」「いやいや、年とっているのは僕だけじゃないでしょう!?」「あなたのお父様はそんなことは言われなかった」といったような軽口のたたき合いはしょっちゅうです(笑)。
廣川 そういった活き活きとした方がご家庭を訪問することで、相手にも精神的な充足感を期せずして提供しているのかも知れませんね。

column
03

本音の「消費者代行」が
「打率」アップタイムリーな「選手交代」を可能にする

廣川 多くの食品メーカーは消費者の「本音」を吸い上げることに苦労しますが、御社は販売員たちが単に商品をお届けするだけでなく、お客様のニーズや情報を直接吸い上げることで、難なくこの点をクリアされていますよね。
佐藤 創業期の7人がホームパーティをする中でお客様の声を吸い上げ、そこから生まれたのが「委員会制度」です。現在も販売員の代表が集まって、商品開発に生かしています。全員の得点が高くないと商品化できない仕組みで、一人でも得点が低いとボツです。また商品化されたものは事前に販売員も試食でき、割引価格で買えます。その段階で評判が悪いと味を変えます。売れれば定番、売れなければ3カ月で終了です。
食事会イメージ

廣川 ほぉー!それはシビアですが素晴らしいインフラですね。一般市場に出す前に、主婦でもある販売員による「評判」のリサーチが事前にでき、結果もすぐに出る。いわゆる「打率」アップや「選手交代」もタイムリーに行えるわけですね。当社も包装&販促資材という取り扱い品目の性格上、幅広い業種業界を俯瞰できる立場であり、「つくり手」であるメーカーと「つかい手」である消費者の間を「紡ぐ」使命を帯びています。例えばメーカーの思惑通り売り場が展開されていなかったり、消費者から支持されていなかったりした際に、他業界の情報を含めて消費者目線でクライアントであるメーカーにもっと「本音」で課題をフィードバックするように社員には強く促しているのですが、まだまだです。

column
04

信念は曲げないが、
事業テーマは時代の要請に応じてしなやかに設定

廣川 一番のヘビーユーザーである身内が「自分が食べたい、家族にも毎日食べさせたい」と思える商品しか開発しないという「安心・安全」に対する信念は、高めの価格設定が余儀なくされることにつながると思います。販売量を増やすために、価格を下げるなど、それに通じる施策はお考えにならなかったのでしょうか?
佐藤 それはないです。化学的合成添加物を一切使用しないという「安全宣言」を1996年に出した以上、それを引っ込めるわけにはいきませんし、仮に引っ込めて安く作れたところで、大企業のローコストの冷凍食品価格競争に入っていっても絶対に勝てないですから。また、もともと販売員のご近所様がお客様で、食品は1回だけでなく毎週お届けしますので、おかしなものを売るとその人間関係が壊れてしまう。しっかりしたものを作らないと、組織が崩壊してしまいます。
廣川 では、バブル崩壊、リーマン・ショックなど、さまざまな危機も高品質という信念を変えずに乗り越えてこられたのですね?
佐藤 バブル期はとにかく「おいしいもの」と「ディナーで出せる冷凍食品」を、そしてバブルがはじけて「安全性」で一歩先を行こうとしましたが、それも他社が追随し始め、その中身は当社ほど徹底されたものではないにしても差別化が難しくなってきたので「健康」を前面に押し出しました。
廣川 つまり、同じ高品質でも「グルメ」→「安全」→「健康」とその時代背景に沿って訴求テーマを変えてこられているのですね。

column
05

「プレミアム」を加えることで、「定番」も強化される

廣川 最近、さまざまな経営者から「ライフステージ・リピーターづくりを目指している」ということをよく耳にします。つまり一人のお客様の一生涯に寄り添えるような、各ステージに応じた飽きのこない商品やサービスの提供ということなのですが、御社もそれを目指されているのでしょうか?
佐藤 意図したわけではないのですが、結果的にどのステージ(世代)にも受け入れられてきました。先述した委員会制度の中で30代~80代の委員がふるいにかけた商品は、高齢者も孫世代も食べられる「優等生」。そこには弊害もあって、かつては販売員もお客様の中心層も40代で、欲しいものが共通していました。今は世代が広がって欲しい味も異なり、味付けを統一できないようになって、世代間のばらつきが生じています。例えばタイ料理が「タイ風料理」になってしまうわけです。パクチーは入れないとか、インド料理も辛くするとおばあちゃんや孫が食べられなくなるとか。競合商品も本格化してきて「シュガーレディは高くて安全だろうけど何かが足りない」という声が大きくなってきたので、「高くても最高レベルの冷凍食品を出そう」という掛け声のもとにリリースしたのが「Z’s MENU」(https://zs-menu.com/)です。冷凍の利点を生かし、独創性のある「尖った」、世界に通用する「冷凍はここまでできる!」という究極の商品を出したかったので、委員会制度からは外してもらいました。
廣川 そうだったのですね。委員会発ではなく、社長主導だったのですね。
Z’s MENU

佐藤 最初は委員会の印象も悪くて、「私たちの声は必要ないのね」とか「こんな高いもの誰が食べるの!?」と販売員からも厳しいお言葉をいただきました(笑)。そして2020年4月に発売したのですが、その直後にコロナの緊急事態宣言発令。タイミング最悪と思いきや、日本中の人が、外食ができなくなり、おいしいものや健康なものを家で食べたいというニーズが高まり、マスコミも取り上げてくれました。「冷凍食品はスーパーで」と言っていた百貨店が扱うようになり、冷凍食品の地位が上がって、Z’s MENUはその筆頭格に。私は今では、「冷凍の神様」があの厳しい状況を助けてくれたのだと思っています。

またZ’s MENUができたことで通常シリーズの方向性も定まりました。つまり本格的なもの、あるいは特別な日に食べたいのならZ’s MENUを、幅広い世代で食してもらう場合は通常シリーズをと2本立てで案内できるようになりました。またコロナでなかなか海外旅行に行けない世代に向けて、例えば「あの笑顔を思い出す台湾ちまき」といったようなネーミングをつけるなど、皆で楽しみながら開発を続けています。例えば最近つくった最高級キンパのネーミングは何と「財閥キンパ」(笑)。ここには韓流ドラマに出てくるような、財閥の家族がその家の冷蔵庫の中の残り物で使用人につくらせるキンパというストーリーが込められています。

あの笑顔を思い出す台湾ちまき「あの笑顔を思い出す台湾ちまき」
財閥キンパ「財閥キンパ」

column
06

既存「インフラ」× 新規「チャネル」は強い!

廣川 家庭向けのサービスだけでなく、「オフィスプレミアムフローズン」(https://office-premiumfrozen.jp/)という職場向けのサービスが最近注目されていますが、これはどういうきっかけで始まったのでしょうか?
佐藤 販売員のお子さんが社会に出て、「会社でろくなものを食べていないので何とか当社のお惣菜だけでも食べさせてあげたい」という社内の会話が発端で、オフィスでの冷凍食品の置き型ビジネスをスタートさせました。現在、最も急成長している事業で、おそらく「常備型社食サービス」市場では売上も契約者数もトップだと思います。ポイントは圧倒的な安さです。冷凍庫と電子レンジを貸与して、家庭用と同じ商品を月間160食程度補充、社食として利用頂いています。企業が約4万円弱(月額)は負担しますが、社員は100円か200円でおいしい料理がいつでも食べられます。
廣川 そうなんですね!オフィスでも高級路線で高価だと思っていました。意外ですね!
冷凍庫イメージ冷凍庫イメージ

(メニュー例)レンジで簡単!中華ごま団子(メニュー例)レンジで簡単!中華ごま団子
(メニュー例)グリル野菜のミートドリア(メニュー例)グリル野菜のミートドリア

佐藤 利益は多くはありませんが、数量で稼いでいます。人気の理由は価格もありますが、やはり販売員の存在です。他社は宅配便利用なので商品を企業の社員の方が入れ替えなければなりませんが、うちは販売員が補充や並べ替え、アフターケア、さらにはさまざまな要望も直接聞くことができます。2024年10月からは三井住友海上の「補償前後のソリューション」(https://www.ms-ins.com/solution/Office-Premium-Frozen/)として「オフィスプレミアムフローズン」がソリューションラインナップに加わりましたので、かなり広がると思います。
廣川 既存の「インフラ」である販売員を活用できるのは大きなアドバンテージですね。
佐藤 販売員にとっても、家庭のお客様が増やしにくい昨今にあってオフィスのお客様が増えることで収入が安定します。しかもオフィスは訪問できる時間帯に幅があるので動きやすいというメリットもあります。
廣川 職場で御社の味に触れて、それを家庭でも食べようという相乗効果もあるのでは?オフィスでの社食サービスがいわゆる試食となって、家庭での需要を喚起させる。われわれが現在力を入れている「有償販促」に近いのではと思っています。「有償販促」とは無償で配るノベルティのような販促品ではなく、例えばテーマパークの飲食に登場するようなキャラクター容器のように、消費者がその販促物のコストを負担しながらも、それに満足しリピート購買につなげていく手法のことです。
佐藤 それも狙いの一つで、オフィスゆえに商品認識の大きな機会だと思っています。そしておせち料理といった催事期需要も生まれています。

廣川 例えば人手不足が課題のビジネスホテルに「からだにいい」朝食メニューとして御社の商品をラインナップさせることで、最終的にそれが前述の「オフィスプレミアムフローズン」の導入やご家庭での購入につながるという、新たな「有償販促」も考えられますよね。
佐藤 それはやりたいと思っていて、ゴルフ場の厨房とか、人件費をかけられない小さなホテルでも生野菜さえ置いてもらえればかなり良い料理が出せます。実はビジネスパートナーであり、親友でもあるスマイルサークルの岩城紀子社長が手掛ける、犬と人間の健康寿命を延ばすことを目指す西日本最大級のドッグラン「グランドロックキャッスル」(https://grc.dog/)のレストランの料理はうちが提供していて、とても評判がよく、今後のビジネスモデルにしたいですね。
Office Premium Frozen

column
07

人が届け続ける「冷凍食品」は、
人に生きる力を与え続ける

廣川 社長ご自身として今後やりたい事業分野をお聞かせください。
佐藤 「健康」を3本目の柱にしていますので高齢者向けの食事をやりたいですね。病気で入院し、医師から「こんなものを食べてください」と言われて退院しても、そんな料理はなかなか作れません。それを、うちの管理栄養士が病院と連携して1週間のレシピを作り、販売員が商品を届けて「どうですか?」「不自由はありませんか?」とコミュニケーションできたらなあ、と考えています。糖尿病予備軍の方にも喜んでいただけるのではないでしょうか。
廣川 カスタマイズというよりもパーソナライズ、個人の栄養管理ですね。そういうことも不可能ではないですね。
HEALTH CREATIONS健康づくりに役立つ情報サイト
「HEALTH CREATIONS」(外部リンク)

佐藤 うちの顧問と相談しながら、数値に合わせたレシピを作って提供するといったサービスを提供したいですね。さらには「食」×「睡眠」「食」×「ストレス解消」など、当社の商品をもって「健康」に貢献したいですね。
廣川 一皿の料理が笑顔をつくる、一皿の料理が人生を変える。そんな「食」の力を今日は実感しました。

column
08

自分がこの世を去っても、
正確に時を刻み続ける時計をつくる職人でありたい

廣川 海外展開などまだまだ聞きたいお話は山ほどあるのですが、紙面の関係上、最後にお伺いしたいのは、佐藤社長が社長でいらっしゃる間にどこまで「突き抜けて」いかれるおつもりですか?
佐藤 アメリカでMBA取得の際に勉強したことはほとんど覚えていませんし、その時に「あそこはいい会社だ」と言われた企業は今ほとんど残っていません。しかし、その中で「ビジョナリー・カンパニー」という本のことは心に残っていて、その中に、トップには2つのタイプがあり、一つは雄鶏で時を告げるように「こっちへ行くぞ」と全員を引っ張るカリスマ性のあるタイプで、本人がいなくなると会社はバラバラになってしまう。もう一つは時を告げる代わりに静かに時計をつくる職人で、本人が死んでも時計は動き続けるので、企業として生き残っていけるタイプ、ということが書かれていました。父はカリスマ性の高い人でしたが、その真似をしてもうまくいくはずもないので、私は時を正確に刻み続ける時計をつくりたいと考えています。今後、食材も新しいものが出てくるでしょうし、社会のニーズや環境も変わる。その中で、おいしいもの、安心・安全なもの、健康に役立つものを作り続けていかなくてはいけない。そのためには、守らなくてはいけないところと変えても良いところがあります。極端な話、技術が進めば冷凍食品でなくてもいいかも知れない。トップがいなくなっても継続できる、そういう仕組みを私が社長の間に完成させたいと考えています。
SL Creations

廣川 バランスシートといった表面上だけでない、後世につながる強固な土台づくりが佐藤社長のライフワークですね。正直、お会いするまでは、すごいロジックをお持ちで、ご自身の考えを押し通す、いわゆる「独断専行型」の方かなと思っておりましたが、こうしてお話しすると全然違って、いろんな人の話を聞かれるとても柔軟な方だということがよく分かりました。
佐藤 その通りで、独断専行型とは全然違います。多くの販売員の方々や社員にいつも翻弄されまくっています(笑)。
廣川 その関係、いいですね!本日はありがとうございました。

column
番外編

冷凍食品は熟年夫婦を「家庭不和」から救う

廣川 やっぱり冷凍食品は強いですね。消費期限が長いことに加え、料理の手間が省けるというより、味の再現が困難になったメニューがレンジ一つで調理できるという利点がある。当社が制作する食品容器の中でも最も伸びているのがこの冷凍食品用とロングライフ用食品分野です。
佐藤 料理離れはますます加速していますが、その中でたとえひと手間でもいいから自ら手をかけて仕上げることの大切さを啓蒙しています。特に定年後に奥さんから見放されないために、冷凍食品を使った男性の料理のススメを、会社をあげて取り組んでいます。また個人のインスタでも発信しています。(ご興味のある方はどうぞ。その一例です。)
廣川 現役世代含め「家庭不和解消のための男性の手料理シリーズ」があったら売れますよね、きっと(笑)。
インスタ投稿イメージ佐藤社長のInstagram(外部リンク)

SL Creationsの外観
株式会社SL Creations

〒144-0043
東京都大田区羽田4-3-1
TEL:03-5735-1611(代表)
オフィシャルサイト:https://sl-creations.co.jp/(外部リンク)



Topic
2
ピックアップ

「顧客に寄り添う」廣川がお届けする商品

PICK UP01

「スタックなし」のトレイでも安定供給が可能な「トレイ自動供給機」

当社は、トレイにスタックがない場合や製品カットにばらつきがある場合でも安定供給が可能なトレイ自動供給機「RTS-1CTOSR TRAY SERVER 1」を販売しています。

従来のトレイ自動供給機は、安定供給のために「スタック(トレイが重なった状態から1枚ずつ剥がしやすくするための加工)」が必要でした。また、スタックがあっても製品カットのばらつきがあると、うまく供給できないという課題がありました。

そんな課題を解決したのが「RTS-1 CTOSR TRAY SERVER1」です。これは、スタック加工がなくカットにばらつきがあるトレイでも安定供給が可能なため、スタック加工を施したトレイを新しく作成するための導入コストが削減できます。また、機械化によって人手不足を解消し、人件費の抑制にも寄与します。さらに、大型の搬送用トレイの安定した供給も可能です。パッケージである資材から現場の課題解決に貢献する機械までワンストップでご提供し、お客様の生産活動を強力にサポートしています。

RTS-1 CTOSR TRAY SERVER 1

PICK UP02

パウチで消費者の気持ちに寄り添う

オラプラ液体包帯口腔用
Easysnap®(イージースナップ)は、当社が充填包装を承っているカード型パウチで、美容液、保湿クリーム、洗顔クリーム、シャンプー、リンス、アルコールハンドジェルなど様々な商品に採用されています。主な特長としては以下の4点です。

  • 片手で折り曲げるだけで簡単に開封できる
  • スリムで携帯性高い
  • 衛生的な1回使い切りタイプ
  • 手を汚さずに開封可能

この度、富士フイルム富山化学株式会社が製造販売元、株式会社モリタが発売元である「オラプラ液体包帯口腔用」の容器にEasysnap®が採用されました。「オラプラ」は口腔内粘膜の傷口保護を目的とし、一回使い切りで衛生的に使用できることが求められました。また、唾液に反応してゲル化するため、高い水分バリア性が必要です。Easysnap®の特長である1回使い切りという衛生的な点と高いバリア性、携帯性によって「オラプラ」の容器として採用されました。当社は今後も多様な包装形態と技術を通じて、生産者と消費者の気持ちに寄り添うことを目指していきます。

PICK UP03

旅行の楽しさに寄り添う容器

当社は、旅行の楽しみの一つである駅弁をさらに楽しくするための容器を企画・製造受託しています。この容器は、プロモーショングッズの作成で培ったノウハウを活かしつつ、食品を直接入れることができる成型一次容器です。従来の駅弁は使い捨て容器に入れて販売されることが多いですが、当社の成型容器を使用することで、使い捨てから脱却し、環境への配慮も実現します。
また、容器をキャラクターや新幹線の形にデザインすることで、駅弁に付加価値が加わり、プレミアム価格での提供が可能となります。これにより、販売価格を高めに設定でき、売り上げの向上を見込むことができます。当社では、ご当地の代表的なモチーフやゲーム・アニメのキャラクター、乗り物など、作成したい形状に合わせた提案も可能です。駅弁を一層魅力的にするための容器をぜひご検討ください。
駅弁容器

PICK UP04

保存料なしで美味しさ長持ち!
食品ロスを減らす過熱蒸気炊飯の「カップごはん」容器

過熱蒸気炊飯に対応した「カップごはん」の容器を販売しています。通常、お米は釡を使い強い火力で炊きますが、過熱蒸気炊飯は、生米に水を加え、過熱した際の蒸気で炊飯する技術で、栄養価やうまみを損なわずに調理が可能です。さらに、保存料を使わないことで美味しさにもこだわり、トップシールをすることで菌の繁殖も抑えることができます。(エースパック事業部)
「カップごはん」容器

PICK UP05

ブランドの魅力を最大限に引き出す!店頭で目を引く偏光パールブルーのパッケージ
CANMAKE「イルミネイティングフィニッシュパウダー~Abloom~」

イルミネイティングフィニッシュパウダー~Abloom~
CANMAKEの「イルミネイティングフィニッシュパウダー」のリフィルパッケージを作製しました。この商品には繊細なパールが配合されているため、パッケージにも角度によって色が変わる偏光パール加工を提案しました。さらに、商品自体が青を基調としているため、偏光パールブルーを採用しました。これにより、商品とパッケージが相乗効果を生み出し、魅力が一層引き立てられたCANMAKEならではの「かわいい」パッケージに仕上がりました。(パッケージ事業部)

PICK UP06

異業種の2社の関係を紡ぐ コラボレーションのご提案事例
洋菓子メーカー「ゴンチャロフ製菓」×化粧品ブランド「Flower Knows」

ゴンチャロフ製菓株式会社の2025年バレンタイン商品の缶とトレイの製造を承りました。
この商品は、洋菓子メーカーのゴンチャロフ製菓とコスメブランドFlower Knowsの「月光人魚シリーズ」とのコラボ商品(https://www.goncharoff.co.jp/item/2025vd/)です。当社はこのコラボレーションの提案をし、2社の関係を紡ぎました。
「月光人魚シリーズ」の美しいコンパクトケースを忠実に再現したエンボスデザインの缶は、オーロラ素材を使用しており、その見た目が特徴です。また、チョコレートを保護するためのトレイの製造も承り、同シリーズの華やかさを再現するために、金型に彫刻加工を施しました。また表面には金色の光沢感を保持する工夫を行っています。
(プロテック事業部・エースパック事業部)
ゴンチャロフ製菓とFlower Knowsのコラボ缶



Topic
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NEWS CLIP

日本と欧米のパッケージング業界に精通したパッケージマイスター森泰正氏による寄稿コーナーです。
新鮮な惣菜の賞味期間を延長
真空スキンパックとHPP(高圧低温殺菌プロセス)技術

米国メリーランド州でフードサービス事業を営むTorn Apron社は、コロナ禍の2021年にオーナーシェフが調理した新鮮で美味しい惣菜の宅配サービス事業をスタートした。現在この会社は、真空スキンパックと高圧低温殺菌処理を組み合わせた包装技術により、冷蔵で50~60日のシェルフライフを有する新鮮で高品位の惣菜を提供して多くのユーザーから喜ばれている。
Grab&Go惣菜シリーズTorn Apronのオーナーシェフが調理したレストラン品質のGrab&Go惣菜シリーズは、新鮮な食材の鮮やかな色が透けて見える真空スキンパック包装されている。
(写真提供:Torn Apron)

Torn Apronの加工度を最低限に抑えた風味豊かで栄養価の高い、レストラン品質の惣菜の宅配サービスを可能にしているのは、2つの包装技術だ。一つは真空スキンパック(VSP)で、これは包装内部の酸素を真空状態にし、薄い透明な高バリアスキンフィルムをトレイに被せてシールする。微生物の増殖や食品の酸化を抑制し、食品のシェルフライフを延ばしてくれる。二つ目は防腐剤や安定剤を使用せず、食品の風味、栄養、自然の色合いや鮮度を維持する高圧処理(HPP)低温殺菌技術で、この二つを組み合わせている。

HPPは、高圧(400MPA以上)で食品由来の細菌やその他の栄養性病原体(大腸菌、サルモネラ菌、リステリア症などの感染性ウイルス)、カビ、酵母菌などを包括的に不活性化する非加熱殺菌技術だ。このためHPP処理された食材は、栄養価を損なうことなく、作り立ての惣菜や新鮮な野菜、果実などのシェルフライフを長く保つことができる。現在Torn Apronは、米国の大西洋沿岸地域に安全で衛生的な食材の宅配サービス網を構築し、1日千食以上デリバリーしている日本では越後製菓がHPPの普及活動をしている。
(参考:https://www.ahp-future.com/high-press/(外部リンク))


Topic
4
お取り寄せのパッケージ

厳選パケ買いスイーツ
パッケージ・焼印には描き下ろしイラストが施された、幅広い世代に愛される『カステラ』

「デ カルネロ カステ」は、三重県津市に本店を構えるカステラ専門店です。今回ご紹介するのは、てらおかなつみさんの描き下ろしイラストの焼印が捺されたカステラ「てらおかなつみBOXプレーンカステラ(カルネロちゃん)」です。
カステラに使用する食材は地元である三重県産にこだわっており、ふわふわもちもちに焼きあがったカステラは、誰でも食べやすい正方形サイズにカットされています。カルネロちゃんの日常が描かれたパッケージは明るくほっこりとした気持ちになるデザインです。また、パッケージと同じデザインの専用紙袋もあり、ギフト用にぴったりです。
季節のイベントではオリジナルBOXに専用帯が付いたり、期間限定デザインの焼印が捺されたカステラが販売されるのが魅力です。気になる方は一度覗いてみてはいかがでしょうか?
てらおかなつみBOXプレーンカステラ(カルネロちゃん)

デ カルネロ カステ
DE CARNERO CASTE (デ カルネロ カステ) 三重本店
〒514-0064 三重県津市長岡町3060-1
営業時間:11:00~18:00
https://decarnerocaste.net/(外部リンク)


Topic
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New Packnology

包装業界に関する最新技術の情報をお届けするニュー「パクノロジー」

角底袋の課題を解決するマチ付き封筒

今回は、厚みがある商品のパッケージにも使用できるマチ付き封筒についてご紹介します。紙袋等に使用される一般的な角底袋は、底面の構造が複雑で手作業で加工する工程が多く、製造に手間がかかり、コストも嵩んでしまうという課題がありました。
ガゼット袋イメージ
一方、このマチ付き封筒は、側面にのみマチが付いたガゼット袋と呼ばれる商品で、機械加工で製造ができるため、角底袋の課題であった納期・コスト面の改善が見込めます。加えて、下記のような特長も持ち合わせています。

  • 角底袋のような使い方:封筒の内側から底を広げるようにして折り筋に沿って開けば、まるで角底袋のように使うことができます。
  • 自由度の高いデザイン:正面から底面の折り返し部まで同じ面の紙が続いているため、デザインを綺麗に見せることができます。
  • 機能性の向上:マチ部分が開かれた際の安定性と、折り返しの構造による埃の侵入防止効果があります。

今回ご紹介したマチ付き封筒は、効率的な製造と美しいデザインを両立させた商品で、コーヒー豆やドライフルーツの二次包装、小分けのスキンケア商品やバスソルトなどの化粧品といった、厚みがある商品を入れる場合や、デザインを美しく見せたい場合におすすめです。



Topic
6
廣川社員のオススメ情報

営業先のおいしいお店
ゆったりとした店内で食べられる贅沢なフルーツパフェ
今回ご紹介するお店は、大阪府和泉市にある「はつが野テラス」です。街の中にある店舗で、店内も木の温もりを感じられる、ゆったりとした空間になっています。モーニングやランチ、カフェでの利用もできるため、休日にもおすすめのお店です。

1つ1つの商品にこだわりを持っており、お店のものは全て手作りです。サンドイッチに使う食パンも、耳までやわらかい特別仕様!具はしっかり詰まっているのに、ふわふわのパンで軽い食感になっています。ランチタイムには、数量限定商品もあるので、お目当ての方は早めに行くことをおすすめします!また、フルーツパフェを食べる際は、フルーツのボリュームに驚きます。こだわって厳選されたフルーツを贅沢に楽しめるため、心が満たされること間違いなしです!

はつが野テラス
住所:大阪府和泉市はつが野3-1-1
TEL:0725-53-5980
アクセス:泉北高速鉄道「和泉中央駅」から約2.7㎞
駐車場:あり(25台)
営業時間:9:30~17:00 定休日:年末年始休み

はつが野テラスのフルーツパフェとサンドイッチ



Topic
7
今月のプレゼント

パリ装飾美術館よりエコバッグをプレゼント!

今月は、パリ装飾美術館内で販売されているエコバッグを2名様にプレゼントします。

パリ装飾美術館は、市の1区にある装飾芸術の展示と保管を専門とする美術館です。約150万点のコレクションを所蔵しており、ヨーロッパ最大の装飾芸術の美術館です。展示されているのは、家具、食器、デザイン、ファッション、テキスタイル、ジュエリー、芸術作品など様々です。中世から現代までの作品や工芸品が一堂に集められています。物販品も多岐に亘り、ユニークなデザインのステーショナリーや雑貨、置物などが販売されています。

是非ご応募くださいませ!応募締切:2025年3月31日
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。

ご応募はこちら

パリ装飾美術館のエコバッグ