「お客様の想いをカタチに」
November 2024
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昭和の雰囲気を持ちながらも現代を進み、「お菓子屋さん」の使命である世代を超えて愛されるブランドを目指す
「P×P talk」は、当社代表廣川信也が各界で活躍するリーダーと、ビジネスや人生について語り合う対談企画です。
今回の対談のゲストは、自身も調理師学校に通っていた経験があり、こよなく「食」「お菓子」を愛している株式会社美十の酒井宏彰氏です。「お菓子メーカー」ではなく「お菓子屋さん」を目指す酒井氏の真意に迫ります。
株式会社美十 代表取締役社長 CEO
酒井宏彰氏さかい ひろあき
1966年京都府出身。1986年に米国の料理製菓専門学校に入学。
1992年に株式会社おたべに入社し、副社長を務め、2001年から代表取締役社長に就任、現在に至る。2015年に社名を「株式会社おたべ」から「株式会社美十」へ変更。
おたべ嵐山店やatelier京ばあむを開業している。
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「原点を忘れず、未来を映す鑑」
酒井 以前は売上のほぼ全てであった「おたべ」もその後の洋菓子等別ジャンルの台頭で社名と取扱製品との関連性が低くなり、かねてから将来の展開を考える上での足かせになるのでは、との思いから社名変更を考えていました。そこで「おたべ」という社名に愛着を持つ父を納得させるには、創業者である祖父が昭和13年に開業した喫茶「美十」の名を用いるしかないと決断し実行に移しました。
そこは祖父自らがデザインした内装と、好きなクラシックレコードを聴いてもらいながらコーヒーを提供するアールデコ調のお店でした。驚くべきは、当時にファッション雑誌「VOGUE(ヴォーグ)」に目を通しながらゆったりとした時の流れと空間を楽しむお客様が京都にいたということです。そうやって実際社名変更するとお得意先からは「もったいない」とか社員からは「おたべだから入社したのにおたべではなくなった(笑)」とかいろいろ言われましたが、やっと定着してきました。
廣川 なるほど!この「美十」という社名には創業の精神と文化を風化させずいつまでも宿り続けさせようとすると共に、時代の要請に応じて事業をしなやかに変化させていくという酒井社長の強い意思が込められているのですね。
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原料生産者と消費者とを紡ぐこと
酒井 そうです。見学者で特に一人でも多くのお子様がここを見て、「私もお菓子屋さんになりたい」という夢を抱いてほしい。そのためにバームクーヘンを焼く工程は間近で見られるようにしていろんな発見や学びが生まれる場に育てていきたいなと思っています。社内に向けても社員のお子さんの小・中学校の入学時に招待し入学祝をプレゼントすると同時に工場で働いている親の姿を見学してもらっています。先日ある社員の娘さんが「私、お菓子屋さんになりたい」と父親に言ったというエピソードがありました。言われた本人もそうですが、私も感激しました。これまでに会社から3人がパティシエとして独立しました。その姿を見た若い人が続いて独立する。そんな会社にしたいですね。
廣川 「人々に夢を与える」という言葉は安直過ぎて好きではなかったのですが、(株)美十はそれを実現できる場として実在しているのですね。これぞまさにお菓子屋さんの使命ですね。
例えば小豆生産者と問屋、流通、消費者の4者で構成される「おたべ会」という会を十数年続けています。生産者を工場に招いて製造工程を見ていただくことで自らが育てた小豆が「おたべ」になっていくことを実感してもらい、安心して生産に専念してもらうために買取価格も基本的には3年間固定します。同時に消費者の側からも生産者の「顔」が見えるという安心感が生まれます。
つまり我々「お菓子屋」を介して生産者と消費者の間の信頼関係を紡ぎたいという思いから続けている活動です。今では米や抹茶等原料ごとに「おたべ会」をつくり、例えば今日製造している京ばあむで使われている宇治抹茶の生産者もすぐにトレースできる仕組みになっています。ここまで伝えると消費者の方も納得してもらえる。生産者の方も自分たちの作っている原料でお菓子が売れていることが実感できると誇りを持ってもらえるし後継者も育っていきます。この活動もすごくいい広報になっています。
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「生涯顧客」づくりを
酒井 お土産菓子は京都に来られた方がお買い求めになる場合と、京都に住んでいる方が、例えば東京に行かれる際にちょっとした手土産として持っていかれる場合の2つに分かれます。おたべは発売当初は圧倒的に後者の方でしたが、徐々に京都に来られる観光客が増えるにしたがって前者に比率が高まってきました。
廣川 その中でも例えば京都の修学旅行のお土産ランキングとかあったら確実に(株)美十が上位に入っているのではないでしょうか?若い世代が知人や家族に買って帰ると、爆発的に知名度も上がり、味覚も年齢が若い分だけ長く記憶されていき、これからの可能性も大きくなりますよね。
酒井 おかげさまで今年は入っています。社内的には「ライフタイムカスタマー(生涯顧客)」という表現をしています。それは修学旅行で例えば初めて京ばあむに出会い、持って帰って美味しかったという記憶を持たれる。次に20代でまた京都を再訪した時に修学旅行での思い出の味にもう一度触れたいと思ってもらえる。その次は結婚してから、そしてお子様やお孫様と一緒に来る。といったように生涯を通して顧客であり続けてもらえる方々のことを指します。コロナ禍でお客様から頂いたお手紙の中に「コロナでどこにもいけず近くのスーパーで『おたべ』を見つけ買って帰って食べながら45年前の修学旅行を思い出しました」と。記憶の中に生き続けられるのはありがたいですね。
京ばあむの紙袋
酒井 プレゼンを受けたときに4パターンの中で迷わず全員がコレ!となりました。紙袋も同デザインでとても印象的だと思います。
廣川 街中でも電車の中でもあの紙袋よく見かけます。「ライフタイムカスタマー」にとってのアイコンとなって安心してお目当てのお菓子に手を伸ばさせる役割を果たしているのだと思います。話は変わりますが僕はノスタルジーを感じる「こたべ」のパッケージにも興味があります。
酒井 「こたべ」の原形は紙袋に入った5個入りおたべです。その形態は製造直後は問題なくとも紙袋ゆえに持ち運ぶと原形を留めていない、箱に入れるとコストが合わない。試行錯誤の繰り返しの中で、おたべを一口サイズにして、つくりもしっかりしてデザインも可憐な貼り箱に入れて売り出してみようというアイデアが浮上。ネーミングもおたべより小さいから「こたべ」でいこうと。価格は割高になるけど季節ごとにパッケージを変えたり味を変えたりすると話題性も高まりファンがついてくれるはずと。その狙いがズバリ当たりました。あのパッケージを集めている方もいらっしゃいます。
酒井 パッケージは大事です。創業者は特にそれに対する思いが強く「お土産に買って帰った商品を食卓に置いて違和感のないものを作りなさい」とずっと言われてきました。
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「名」と「実」の両立が必要
酒井 企業が永続するにはどうすればいいかということだと思います。コロナ前には「エピナール」を、そして「ラ・テール」のM&Aはコロナ禍でもあり困難を極めましたが、私は可能性を見出していました。例えば「ラ・テール」は百貨店が中心で、お土産菓子が主力の我々にないことを持っている。一緒になることでカニバリゼーションも起きない。それぞれの長所を生かしながらやっていけると確信しました。
廣川 それから、自社ブランドの商品、つまり「名」づくりと、大型テーマパーク等のOEM、つまり「実」づくりを同時にやっていらっしゃいますが。
酒井 大型テーマパークとは、業績が落ち込んだ時代に「立て直すためには何でもやる」という覚悟でOEMを始めました。また、大手製パンメーカーとも既に25年ほどお取引が続いています。ここは日本一で最大手の製菓・製パン会社ですから品質管理も厳しい。そういう企業と25年も続いているということは、私たちの生産技術を評価していただいているということですからありがたいことです。
廣川 経営の安定性だけでなく、OEMが評価のバロメーターになるということですね。自社ブランド商品だけなら生産技術や品質の客観的なレベルが分かりづらくなるということですね。謙虚な姿勢に頭が下がります。
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物事は長期スパンで考える
酒井 私は父方・母方とも祖父・祖母の影響を強く受けていると思います。父方の祖父は冒頭で紹介したように「美十」を始めました。後に、おたべを販売するにあたって、自ら原木屋に足を運んで丸太を調達し製材し切文字を作って漆を塗ってもらって看板を設えたたそうです。母方の祖父は料理人で、丹波の黒豆を炊くために専用の鍋をあつらえたそうです。「世の中にないものは自分で作る」という血が私にも流れているのだと思います。
酒井 現在、山鉾を新調しようとしているのですが、いいものを作ろうとするとお金がかかる、一方で安普請も可能。しかし、100年後の人に「あの時、酒井が安いのを作りよった」とは言われたくない。「あの時は大変やったけど、いいものを作ってくれた」と言ってもらいたい。私たちが今使っている山鉾は200年前に先人たちが作ってくれたものです。企業で長期スパンといえば3年とか5年ですが、100年200年のスパンで考えないといけない。そこが京都の底力でしょうね。
廣川 それが酒井社長の企業経営のベースにあるのかもしれませんね。その時だけよければいいとか、張りぼてで間に合わそうではなく、長期的な視野でじっくりと考え長期的に通用する事業を構築していく必要があるということですね。奇遇ですが、当社の経営哲学も「企業は永遠なり」です。
最後まで示唆に富んだ充実したお話をいただき、どうもありがとうございました。
京都本社・工場
〒601-8446 京都市南区西九条高畠町35-2
TEL:075-681-0201
オフィシャルサイト
https://www.bijuu.co.jp/(外部リンク)
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陳列も包装も古き良き時代へ逆戻り
では実際にどんなものが販売されているのか、陳列方法を見ながらご紹介しましょう。
パリには有名な蚤の市が3カ所あります。クリニャンクールの蚤の市はパリ北部にあって、世界最大規模の蚤の市としても知られています。
1日では回りきれないほど規模が大きいため、掘り出し物に出会える確立もとても高いと言えるでしょう。
またドアのない開放的な商店が集まっているため、お客さんも入りやすく自由な雰囲気が特徴的です。陳列も「整然」というより「積み上げられた」といった様子で、什器にはプラスチックがほとんど使用されていませんでした。クリニャンクールの蚤の市には中古家具店、中古自転車店もたくさんあります。
ただ一つ一つの店舗スペースが狭いので、陳列は上に上に…と空間を有効活用するショップが目立ちました。
記事の続きは「パケトラ」でチェックしてみてください。
(外部リンク)パリで息を吹き返す蚤の市、陳列も包装も古き良き時代へ逆戻り
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しかし米国のZ世代の若者のスープ離れは深刻で、現在その割合は25%まで落ち込んでいる。同社は、食材・飲料部門とスナックの2部門で16の「リーダーブランド」を持っている。年間の売上高は約100億ドル、スープのほかにも、クラッカーのGoldfish,クッキーのPepperidgeFarm,パスタソースのPrego,スープストックのSwanson,野菜ジュースのV8などは日本でも人気がある。中でもGoldfishの成長性は高く、売上高は10億ドルを超えて同社のトップブランドに躍り出る勢いだ。
興味のある方は次のURLからP&Gのサイトにアクセスしてください。
(外部リンク)https://tide.com/en-us/our-commitment/tide-evo
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カプセルトイでミニチュアグッズにもなった
モダンでオシャレな「ピエール・エルメ・パリ」の『マカロン』
また、それが収まっているパッケージも、シャープな紙箱と鮮やかなカラーリングが優美なデザインです。さらに、同社の商品は玩具メーカーからミニチュア化したリアルフィギュアとしてカプセルトイも販売されています。
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-51-8ラ・ポルト青山 1F/2F
TEL:03-5485-7766
営業時間:12:00~19:00
https://www.pierreherme.co.jp/(外部リンク)
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2023年にリリースされた「wagumo」は、環境にも配慮され、燃えるゴミとして廃棄できる点が特徴です。また、ケースとしての二次利用も可能で、インクジェット印刷によるデザイン対応も可能です。注文は既成サイズのもの(サイズ:206×136×45㎜)であれば100個単位から対応可能で、和菓子をはじめ、Tシャツや高級タオルなど、様々な製品に適した高い親和性を持っています。
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生産顧客を育む「ヤングドーナツ」グッズの魅力
ミニチュア化したグッズは、ブランドや企業に対する愛着を感じさせ、手にすることでファンとのつながりを強化し、ロイヤリティを向上させる効果があります。
また、その可愛らしさや、細部にまでこだわり抜いた精巧さによって、SNSでシェアしたくなる気持ちを生み出します。幼少期を思い出させる懐かしいパッケージを活かしたグッズは、SNS等で若い世代を中心に「エモい(=趣がある、感傷的な、グッとくるという意味の若者流行語)」というコメントを集めています。
伝統と革新、地域との結びつきによる生産顧客作り
お饅頭やお餅、焼き菓子やゼリーなど多岐にわたる商品を展開されていますが、代表銘菓である「富貴花」と「スウィートまーめいど」は、特に人気の高い逸品です。富貴花は、花の形を模した可愛らしい焼まんじゅうです。小豆の風味や香りが引き立ち、雑味を感じさせない切れのある甘さが堪能できる究極のこしあんを使用しています。スウィートまーめいどは、西宮ヨットハーバーをイメージして作られた洋風のおまんじゅうです。厳選されたフレッシュバター、新鮮な卵、生クリームを使用し、薄皮のソフトな生地に「ミルク黄味あん」を包んでオーブンで焼き上げています。植物油脂を使わず、自然なコクととろける食感が特徴です。
商品そのものだけではなく、髙山堂はパッケージにもこだわっています。例えば、当社にて手掛けているきんつばのパッケージは、風呂敷のように天面を三方向に大きく開く特徴的な形状をしており、商品を大切に包むという日本の文化を表現しています。さらにツヤのある金色の箔押し加工が施されており店頭での誘目性を高め、ギフトとして贈られた際の高級感もアップします。世代を超えて愛される秘訣と生涯顧客を作り上げるため、伝統を守るだけでなく、地域社会との連携や新しい価値の創造などによって、髙山堂は多くの世代にわたって愛される和菓子ブランドを築いています。
スポーツ観戦を快適に!スポ活トートバッグ
(2)サイドポケットにはペットボトルや折りたたみ傘が収納可能!
(3)バッグの外側にはファスナーポケットがあり貴重品の収納も可能!
(4)内側にはメッシュポケットや仕切りがあり、タオルやユニフォームがしまえる!
(5)応援バットやうちわがすっぽり入るポケット付き!
チームグッズとして展開すると、グッズを購入してチームの応援になるだけでなくスポーツが好きな次世代の子どもたちにも還元することができます。
ラッピング資材のブランド「Re:wrappingシリーズ」
Re:wrappingは「手元に残したくなるラッピング資材」です。お菓子のパッケージや化粧品のパッケージ等にもオススメで、中身を消費した後も手元に巾着が残り続けます。
有料ラッピング資材としても使用ができます。有料ラッピングはギフトの必需品で、贈り手・貰い手どちらの満足感も満たすことができます。さらに、手元にラッピング資材が残ることで、ブランドの認知度を継続・向上させ、販促に有効な商材となります。
①繰り返し使うことができる「Re:use」
プレゼントが入っていたラッピング資材が二次利用できるため、環境にも優しい。
②再認知、感動を思い出させる「Re:member」
二次利用しながら繰り返し使うので目に入る機会が増えて贈り物をもらったときの感動を忘れない。
③感動体験を他の誰かに共有したくなる「Re:action」
嬉しい体験は思わず共有したくなる、それがたとえラッピング資材であろうとも。
④ラッピング資材が販促の機能を果たす「Re:work」
有料のラッピング資材には販促効果が期待できます。感動・販促・認知が循環していきます。
商品の詳細はこちらから
Re:wrappingシリーズ 商品ページ
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エネルギー溢れる
11名の内定者が集まりました!
11名の内定者は明るく、元気でエネルギーに溢れていました。残りの学生生活を有意義に過ごし、来年の4月に笑顔で再会できることを楽しみにしています。
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食品サンプルの製造工程
昔は、ロウソクのロウで作るのが主流でしたが、現在は、ツヤが表現でき再現性の高い合成樹脂が主流となっています。
食品サンプルは、街中で飲食店のディスプレイで見かけるものですが、今人気なのはキーホルダーです。特に外国人観光客がお土産として購入していかれることが多いようです。
こちらの動画では、ミニチュアバームクーヘンとハンバーグの食品サンプルがどのように作られているのかご紹介いたします。
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ニンニクがガツンと効いた味噌ラーメン
某YouTuberが作ったカップラーメンのルーツにもなったと噂のお店でもあります。
私のお薦めメニューは、味噌ラーメンと半チャーハンのセットです。味噌ラーメンは、玉葱の甘味とニンニクがガツンと効いたスープにモチモチの中太ちぢれ麺がよく絡んでとても美味しく玉葱ともやしがたくさん入っていて、ボリューム満点です。それに加え、昔ながらのシンプルかつ、パラパラのチャーハンをスープと一緒に食べると絶品です!お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
食堂ミサ
TEL:0255-74-2290
新潟県上越市中郷区稲荷山598
駐車場:あり
営業日:月火水金土日(10:00~15:00)
定休日:木
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小さいバームクーヘン食品サンプル