「お客様の想いをカタチに」
August 2024
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ビジネスのヒントになる話。
「P×P talk」は、当社代表廣川信也が各界で活躍するリーダーと、ビジネスや人生について語り合う対談企画です。
「アメを舐めているときのように、フッと許してしまう相手の『気』の上に、スッと僕の『想い』が乗っかることで、縁が生まれる。これがアメ屋の商売の極意」。なるほど、確かにアメは誰のポケットに入っていても邪魔にならない。(廣川信也)
第3回目は、パイン株式会社 代表取締役会長 上田豊氏です。
パイン株式会社 代表取締役会長
上田豊氏うえだゆたか
1949年 大阪府出身。慶応義塾大学経済学部卒業後、食品商社に勤務。1975年パイン株式会社に入社。
常務、専務などを経て、1991年代表取締役社長に就任。2021年代表取締役会長となる。
現在では、全国飴菓子工業協同組合理事長も務める。
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「因数分解」が新しいアイデアの源泉
上田 岡田監督がパインアメを愛用されるようになったきっかけは、禁煙。試合中に口が寂しいのでキャンディを舐めたい。どうせなら黄色やろ!ということでパインアメに白羽の矢が立ったのです。舐めていて甘酸っぱくて心が和み、ここが勝負というときに舌の上でジワーっと溶けて集中力が生まれるとの感想を広報の方から耳にしました。この「和み」と「集中力」、まさかパインアメの本質を岡田さんが言い当てるとは思いませんでした。私の代わりに岡田監督に当社の会長をやってもらいたいくらいです(笑)
さて、僕なりにアメを因数分解すると、「味覚という記憶」×「人を和ませるための潤滑剤」×「コミュニケーションの手段」となります。大阪のおばちゃんがいつもアメを持っていると言われるのは、アメを相手に渡すことでその場が和み、コミュニケーションが円滑になるからでしょう。
上田 そのとおりです。「アメ」を「お菓子」とか「おやつ」という概念に広げても同じことが言えます。お菓子を食べて喧嘩する人はいませんよね。戦場でお菓子が配られたら一旦は武器を置くかも知れません。必需品ではないお菓子にはそんな力があるのです。そこが理解できていると、次から次へと新しいアイデアが浮かんできます。商品開発が成功するか否かは、自社の強みをいかに因数分解し、自身の五感を駆使して仮説をどこまで検証するかにかかっていると思います。
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相手の商品に託すこと
上田 大企業のように広告宣伝費が潤沢にないので、コラボによってパインアメの知名度と話題性を高めようという狙いから始めました。だからといって、安易にテレビのCMを見て思いついたり、異業種セミナーでコンサルタントの学者さんに「どこそこと組んでこんなことしたら成功しますよ」と勧めらたり、いわゆる「借り物」ではうまくいきません。
先方に自分でアポを取り、足を運び、先入観を捨ててゼロから教えを乞い、五感で触れ、味わい、自らの頭で考え、その「想い」をアメを舐めてスッと緩んだ相手の「気」にスッと乗っけることでコラボは生まれるのです。これがアメ屋の極意です(笑)つまり、コラボとはこちらの「想い」を向こうの商品に託すということなんです。
これは社員教育にも通じます。講師は外から借りてきません。当社は学問と実践が表裏一体をなし、自前で運営するいわゆる「松下村塾」です。
廣川 なるほど。それが今までのコラボに繋がっているのですね。
パインアメ×CLUB HARIE のコラボ | PR timesより
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絶好のビジネスチャンスをつくる
上田 そうかもしれません。私が先代から受け継いだことの一つは、「こんな商品を作ったら面白い」と思ったら、それをやってほしい人に直接伝えるのではなくて、別の人に向かって言う、あるいは独り言のようにつぶやくということでした。いわば、ツイートですね。すると、それを耳にした本人がその気になって始める。つまり指示を受けたからではなく、「自分で考えたもの」として能動的に行動させる「つぶやき作戦」です。そうやっていろいろな発想が生まれたら、その場ですぐに実行に移させます。すると、どんどん活性化します。私自身もチャレンジをさせていただく機会が多かったですね。その分、悩みの度合いと失敗の数、これは他の方よりひと桁多いと思います。
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ビジネスはずっと回転し続ける
上田 そうなのです。これらのフォロワーによって企業や商品の認知率を上げるだけではなく、SNSを通じて、例えばゲーム会社や家電メーカーとのタイアップが生まれたりしています。広報・宣伝活動は一方通行では意味がありません。SNSなどで顧客を巻き込んで、マーケティングや商品開発とリンクさせることでビジネスの好循環モデルをつくり上げる計画です。
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「小さな池の大きな魚」を目指す
上田 ローカルにこだわる理由は、東京では何でも揃うが一極集中ゆえにさまざまな問題も生じる。一方、地方にいてもきちんと経営すれば健全に成長できるという思いが一つ。もう一つは「小さな池の大きな魚」という発想。大企業を追うのではなく、ニッチな分野でしっかりとシェアを維持し続けたいという思いです。例えば、東京のデパート松屋。百貨店業態が厳しくなる中、「都内にある地方デパート」というコンセプトで銀座と浅草の2店でお客さんをしっかりつかんでおられる。東京にも光り輝くローカル企業はあるのです。
他社がパインアメの真似をしようと思ってもうまくはいきません。歩留まりが悪く、ロスばかり出て儲からないからです。目には見えない長年にわたる生産効率と品質向上への取り組みが必要です。最近になってパインの成長は冒頭で述べたA.R.E.ブームのおかげと揶揄されることもありますが、こういった「ハレ」の舞台にいつでも登場できるようにブランドをコツコツと築いてきたという自負があるので、心の中では「舐めたらアカンぞ」と思っています。ただ、アメ屋なので舐めていただかないと商売にならないんですけどね(笑)
廣川 (爆笑)それ面白いですね。より多くの人に舐めてもらえる商品をお届けするためには、誰からも舐められないような「光輝くグローバル企業」を目指さなければならないということですね。オチがついたところで、この対談も終了させていただこうと思います。ありがとうございました。
本社
〒543-0073大阪市天王寺区生玉寺町1番5号
オフィシャルサイト
https://www.pine.co.jp/(外部リンク)
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小ロットから大ロットまで!
容器製造で発生する初期費用や
ロットの制限に対してしなやかに解決
当社のエースパック事業部では、お客様の一品一様の商品に対して、サイズや機能がぴったりと合う容器を提供することはもちろん、その容器を作る上での初期費用やお客様の必要数量での生産体制のご提案も大切だと考えています。
個包装用の菓子1個トレイや土産菓子の仕切りトレイなどは、商品に応じてサイズや形状が異なることが多く、既製品でぴったりのトレイを見つけることは容易ではありません。そんな時は一から商品設計を行う提案をしますが、課題として「初期費用」や「ロットの制限」が発生します。当社では、生産方法と加工方法を組み合わせた体制を整えているため、お客様のニーズに沿ったしなやかなご提案が可能です。
例えば、写真の商品はトムソン刃を利用した手作業の重ね抜き加工を行っているトレイですが、生産スピードが手作業で制限される反面、初期費用を抑えられるため、比較的小ロットの生産に適しています。一方で、パンチャー刃を利用した1枚ごとのカット加工は、初期費用は高くなる反面、生産スピードが向上するため大ロットの生産に適しています。
このように、商品ごとに最適な生産方法と加工方法を組み合わせることで、お客様のニーズや課題にしなやかに対応し、解決に導きます。今後も引き続き、お客様の様々なニーズに応える高品質な容器を提供してまいります。
しなやかな発想と
製造管理でコストダウンと
生産の一元化を実現
コロナウイルス感染症の収束後も家の中の生活に快適さを求める人口が増え、そのひとつとしてお香の人気があります。そんなお香のパッケージとしてしなやかな発想でコストダウンを実現した当社のパッケージ事業部の実績を紹介いたします。
お客様の「お香を紙管に入れたい」という要望に応え、クラフト調で本体と蓋が面一でぴったりと収まる印籠型紙管を提案しましたが、これは予算に合いませんでした。そこで、コストを抑えるためにキッチンラップの芯材からヒントを得て、紙管をスパイラル構造にし、キャップをはめるだけの紙管パッケージを考案しました。ラベル対応でコストダウンし、スパイラル構造により強度も向上させました。紙管の風合いに合わせたディスプレイ箱も一緒に提案いたしました。
ワンストップソリューションの対応力
パッケージの製作から納品まで一連の工程を管理し、お客様の製造管理や資材手配の手間を省きました。紙管やシール、キャップ、ディスプレイ箱などの副資材全般を手配し、お客様は商品のみを用意すれば良い仕組みを提供しました。当社は、箱の販売だけでなく、商品に関連する全ての資材・セットアップ・プロモーションを一貫して提供します。
ドリンクに
付加価値をつけるカップの登場!
当社のプロテック事業部が取り扱う「メタカップ」「ホロカップ」は球場やイベント会場で使えるキラキラと輝くドリンクカップです。これらのカップは、付加価値の高いデザイン性とエコフレンドリーな機能性を併せ持つしなやかなアイテムです。
オリジナルでデザインを作成することができるため、スポーツ選手やアーティストの肖像はもちろんアニメキャラクターやロゴなど、イベントに応じたデザインでの作成が可能で、ファンからの支持や注目を集めることができます。また、球場やイベント会場で使用される飲料容器は、主に使い捨ての紙やプラスチックのカップが使用されていますが、オリジナルデザインの「メタカップ」「ホロカップ」に入れて販売することで、会場にいるファンの購買意欲を刺激し、飲料の売り上げを上げる効果が期待できます。さらに、これらのカップは使い捨てではなく、飲み終わった後も繰り返し使用できるため、環境負荷の軽減に貢献します。
このエコフレンドリーな点は、環境意識の高い消費者にとって大きな魅力となり、イベントの主催者にとっても持続可能な選択肢となります。ファンが喜ぶイベント限定のオリジナルデザインのカップを販売することでイベント側も売り上げのアップが見込め、リユース使用で環境にも優しい。そんな、使う人にも環境にも喜ばれる商品の提案をプロテック事業部では行っています。
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ボトルキャップが本体から離れない飲料パッケージ
注ぎにくい?乳製品のテトラパック
冷蔵で販売されている1リットルサイズのテトラパック入りの牛乳。93%が再生可能素材でできているパッケージは、CO2を41%削減したサステナブルなものだそうです。側面には、分別についての情報なども記載されています。通常のキャップのように回していくと、途中で止まり、それ以上開きません。開く部分があまり多くないため、最初は少し注ぎにくく感じるかもしれません。けれども慣れれば、それほど気にならなくなります。ただ、ボトルに直接口をつけて、というお行儀の悪い飲み方をすることはかなり難しくなります。
記事の続きは「パケトラ」でチェックしてみてください。
(外部リンク)プラごみ削減に貢献!ボトルキャップが本体から離れない飲料パッケージ
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Zetofoam社のCircular Packagingシステムを使用したHDPEモノマテリアルの100%再生可能な画期的な飲料容器
カートンだけでなくコンポジット缶や縦ピロー、横ピロー包装も、既存の包装ラインに専用モジュールを追加すれば、自由自在に加工できる
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洋菓子から和菓子まで!多様なジャンルの商品で採用されている柔軟性のあるしなやかな紙管パッケージ
ベルギー王室御用達の高級チョコレートブランド「Galler(ガレー)」は、香り高く口どけのよい素材とレシピにこだわったチョコレートを提供しています。ナノバーは、ガレーで人気のミニバーをさらに小さくした一口サイズの個包装タイプのチョコレートです。パッケージは、フレーバーごとに異なる3種のカラフルなカラー展開が可愛らしく、自分へのご褒美やちょっとしたプレゼントに最適です。
Galler
四国地産の果実を厳選して作られたこだわりの錦玉菓子「ゆうたま」は、日本の豊かな自然の恵みと和の伝統の素晴らしさを再発見する、美味しく楽しい和菓子です。宝石のように華やかな見た目のこの菓子は、手土産にぴったりです。パッケージは、五節句をモチーフにしておりカラフルで遊び心のあるデザインが特徴です。可愛らしいため、箱を捨てずに小物入れとして使うとの口コミもあります。
菓游茜庵 本店
〒770-0852 徳島県徳島市徳島町3-44 TEL:088-625-8866
営業時間:9:00~18:00
https://www.akanean.com/(外部リンク)
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優しい風合いで馴染みのある「和紙」をクリアケースや軟包材フィルムなどの「プラスチック」に貼り合わせられる加工技術についてご紹介します。クリアケースや袋に使用されるプラスチックは、透明で中身を見せられる点がポイントです。一方でこの素材はプラスチック素材に和紙または和紙調の不織布を貼り合わせており、そうすることによってやんわりと中身を透けさせる行灯のような雰囲気を醸し出します。手触りが心地よく、見ても触れても楽しめるパッケージです。和紙風袋の場合は一般的な袋と同じく開け口にチャックを付けることができ軟包材ならではの機能を付与することができます。和菓子や万年筆、手ぬぐいなど、日本伝統の品のパッケージに打ってつけで、中身の色やイメージを伝えつつ和らしさを強調します。和紙とプラスチックを貼り合わせた素材を使って、一風変わった商品の魅せ方をしてみてはいかがでしょうか?
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売り場のディスプレイでは曲面デザインが他の商品と差別化
デザイン性が高く、機能的な「紙管」の製造工程を紹介する動画です。
紙管には、紙を垂直に巻く「平巻紙管」と紙を斜めに巻く「スパイラル紙管」がありますが、この動画では「平巻紙管」の製造方法を詳しくご紹介しています。
環境に優しいパッケージとして、また商品の魅力を高める包装として紙管をお選びいただくメリットを、具体的な製造プロセスをご覧いただけます。
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コシのある太目の蕎麦
遊亀庵 かめや
TEL:0778-22-0399
住所:福井県越前市東千福町27-37
アクセス:駐車場あり
営業日:月火水金土日 11:00~18:30
定休日:木
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「BACHA COFFEE」のエコバッグ
エコバッグを3名様にプレゼントします。
今回はシンガポールで人気のコーヒー店の不織布エコバッグを3名様にプレゼントします。長年シンガポールで人気な「TWG」という紅茶ブランドがありますが、近年人気を集めているのが「BACHA COFFEE」というお店です。モロッコマラケシュ発の高級コーヒー店で、コーヒーにこだわりがあるのはもちろん、味のバリエーションの多さやきらびやかで目をひくパッケージなどが話題となっています。日本未上陸ですが品質の良さが現地の多くの人や観光客に喜ばれるブランドです。